ジェームズ・クラベルのベストセラー小説を真田広之主演・プロデュースでドラマ化した『SHOGUN 将軍』(ディズニープラスの「スター」で全10話独占配信中)。
ハリウッドの製作陣が戦国時代の日本を描いた本作は北米を中心に大ヒットし、エミー賞の最有力候補とも目されている。
圧倒的なロケスケール、日米での感覚差…このドラマに出演した洞口依子と奥野瑛太が、知られざる撮影の舞台裏を語る。(全2回の1回目/2回目に続く)
主なキャスト(対談に登場分)
吉井虎永(真田広之)
五大老の1人。彼を脅威と見なしたほかの大老が結束を強めるなか、漂着したイギリス人航海士ブラックソーンに生き残りの鍵を見出す。インスパイア元は徳川家康。
桐の方(洞口依子)
虎永の正室。虎永が心を許す数少ない存在。インスパイア元は阿茶局。
佐伯信辰(奥野瑛太)
虎永の弟。
樫木藪重(浅野忠信)
伊豆を支配する武将。虎永の家臣ながら、時勢を読んで忠誠を誓う相手を変える野心家。
◆◆◆
コロナ禍で規制が厳しい時期にカナダで撮影
洞口 『SR サイタマノラッパー』で奥野くんを見てからずっと気になっていて、いつか共演したいと思っていたのですが、今回の『SHOGUN』でやっと、念願が叶いました。
奥野 ありがとうございます。
洞口 撮影はコロナ禍の規制が一番厳しい時期にカナダで行われましたよね。
感染したらどうしようとか、帰国しても隔離生活あるしなとか考えたら、ずっと現地にいて「どうぞ、いつでもお呼びください」という状態の方がいいなと思って、私は10カ月の制作期間中ずっとカナダにいたんだけど、奥野くんはいつカナダに行ったの?
奥野 僕は2021年2月にカナダに入って、約4カ月滞在しました。でも実際に現場に行って撮影したのは2週間あるかないかぐらいですね。
洞口 私も所々は出番がないことも多かったので、ほとんど待機時間でした(笑)。結局、今回ご一緒するシーンはなかったけど、出番がないときも撮影現場を見に来ていましたよね。
奥野 単純にこの規模の現場を見たかったので。
洞口 いつもこうやってお勉強にいらっしゃっているんだな、すごい吸収力のある方だなと私も奥野くんを観察していました(笑)。