言葉をしゃべり、馬に乗る猿たちが、再びビッグスクリーンに戻ってくる。
5月10日から全世界同時公開中の『猿の惑星/キングダム』の舞台は、2017年公開の『猿の惑星:聖戦記(グレート・ウォー)』から数世代を経た頃。世の中を仕切るのは猿となり、人間は野生化してしまった。猿たちはあちこちに分散して住んでおり、過去の三部作で猿たちを統率したシーザー(アンディ・サーキス)の伝説についても、知らない猿は多い。
2011年から2017年までの三部作とつながっていながらも、完全に新しいキャラクターが登場するこの映画は、前の作品を見ていなくても入っていける。ウェス・ボール監督によれば、今作は、三部作と1968年のオリジナル『猿の惑星』の間にあたるものだ。
「三部作の大ファン」のオーウェン・ティーグを主役に抜擢
この新作で主人公のノア役に大抜擢されたのは、25歳のオーウェン・ティーグ。大ヒットホラー映画『IT/イット“それ”が見えたら、終わり。』や、アンドレア・ライズボローをオスカー主演女優候補に導いた『To Leslie トゥ・レスリー』などに出演してきたが、超大作で主演を務めるのは初めてだ。
「僕はあの三部作の大ファン。あれらはこの20年間に作られた娯楽大作の中で最高傑作に入ると思っている。そのシリーズの新しいチャプターを自分が語らせてもらえるなんて、信じられない。ここまで本気で欲した役は、これまでになかった。
オファーの電話をもらった時は、感情が一気に押し寄せてきたよ。その時、僕はニュージャージーの高速道路を運転していたので、なんとか道の脇に停めて、心を落ち着かせようとした。嬉しいのはもちろんだけど、自分に務まるのかという不安もあったんだ」