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『猿の惑星』最新作キャストが “猿”を演じて手放せた「人間がどうしても持ってしまいがち」な感情とは?

映画『猿の惑星/キングダム』監督&キャストインタビュー

2024/05/11

source : 週刊文春CINEMA オンライン オリジナル

genre : エンタメ, 映画

note

「そう、虚栄心が入ってくる余地はないね。僕らはみんな顔にパフォーマンス・キャプチャーの粒をつけて、タイツを穿いて、チンパンジーとして走り回るんだから。ばからしい光景だよ。でも、すごく自由になれるんだ。

 テイクの合間にヘアメイクさんがお直しのために近づいてくることもないし、自分が演技をしているのだということすら忘れられる。そもそも僕は、自分とまるで違うものになりたいから俳優の道を選んだ。この撮影は、そのことを思い出させてくれたよ」

撮影が終わっても続く仲間たちとの関係

 一緒に猿として走り回った共演者たちとは、真の友人になった。

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「普通なら、映画の撮影が終わると『一緒に仕事できて楽しかったよ。元気でね』と言って、終わり。その後、話すことはない。

© 2023 20th Century Studios. All Rights Reserved.

 でもこの仲間たちとは違う。僕がL.A.に行くことがあれば、ホテルではなくわが家に泊まってと言ってくれる。プレミアが楽しみなのも、またみんなに会えるから。同じ理由で、続編も待ちきれないよ」

 彼らが築いた強い絆は、スクリーンからもきっと伝わってくるはず。ぜひ、できるだけ大きなスクリーンでそれを感じてほしい。

 

『猿の惑星/キングダム』
STORY
 SF映画を代表する『猿の惑星』のシリーズ最新作で完全新作ストーリー。舞台は今から数世代後。猿たちは絶対的支配を目論み、巨大な帝国<キングダム>を築こうとする一方、人類は退化し、まるで野生動物のような存在となっていた。

 そんな世界で、独裁者プロキシマス・シーザーに村と家族を奪われた若き猿ノアは、人間の女性ノヴァと出会う。彼女は人間の中で“誰よりも賢い”とされ、猿たちから狙われていた。猿と人間の共存は不可能なのか。はたして生き残るのは……。

STAFF&CAST
監督:ウェス・ボール/出演:オーウェン・ティーグ、フレイヤ・アーラン、ケビン・デュランド/2024年/アメリカ/145分/配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン/5月10日公開

『猿の惑星』最新作キャストが “猿”を演じて手放せた「人間がどうしても持ってしまいがち」な感情とは?

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