〈あらすじ〉
1940年代の中国。政治保衛部主任のフー(トニー・レオン)の仕事は、日本軍占領下の中国国民党・汪兆銘政権のもとでの諜報活動だ。しかし実は、彼は中国共産党の工作員であり、裏切り者の粛清や日本要人の殺害計画といった任務も極秘裏に遂行していた。一方、フーの部下であるイエ(ワン・イーボー)もまた、上海に駐在する日本軍のスパイと内通した二重スパイだった。
互いに正体を隠したまま、暗躍を続ける2人。やがて、ある事件をきっかけにフーの正体が明らかになると、イエがアジトに乗り込み、2人は激しい銃撃戦の後に死闘を繰り広げる。
〈解説〉
日中戦争下の上海を舞台に、中国国民党、中国共産党、日本軍の攻防と、名もなき諜報員たちの葛藤を描くスパイ・サスペンス。『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・上海』に続くチェン・アル監督・脚本作。131分。
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中野翠(コラムニスト)
★★★★☆日・中のスパイの暗躍、色白長身の美青年、やるせない音楽。残酷場面にゲンナリしつつも興味深く観た。かわいそうな犬!
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芝山幹郎(翻訳家)
★★★☆☆歴史マニアが好みそうな暗闘と錯綜が相次ぐが、ムードに流れるのが弱い。構図や音楽に頼らぬ堅牢な語りが欲しかった。
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斎藤綾子(作家)
★★★★★時間の入れ替えが秘密を隠す演出と気づき感動。T・レオンの渋い魅力とW・イーボーの色気に悩殺。再度観たくなるはず。
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森直人(映画評論家)
★★★★☆上質の素材感とネオクラシックなデザイン。ノワールの艶と歴史絵巻の豪奢が同時にある。ワン・イーボーが格好良い!
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洞口依子(女優)
★★★☆☆拳銃×煙草×トニー!ノワール感はウォン・カーウァイの偉大さを感じさせる。タランティーノ的時系列も小間切れ過ぎ。
- もう最高!ぜひ観て!!★★★★★
- 一食ぬいても、ぜひ!★★★★☆
- 料金の価値は、あり。★★★☆☆
- 暇だったら……。★★☆☆☆
- 損するゾ、きっと。★☆☆☆☆
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