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「うん」「なるほど」の連発は要注意…国山ハセン(33)が和田アキ子・安住紳一郎から教わった“対話術”

『アタマがよくなる「対話力」 相手がつい教えたくなる聞き方・話し方』 #2

2024/05/25

genre : ビジネス, 読書

note

 元TBSアナウンサーで、現在はビジネス映像メディア「PIVOT」の番組プロデューサー兼MCとして活躍する国山ハセンさん(33)。今年4月には、「対話力」にフォーカスした自身初の著書『アタマがよくなる「対話力」 相手がつい教えたくなる聞き方・話し方』(朝日新聞出版)を上梓した。ここでは、同書より一部を抜粋して、ハセンさん流の対話術を紹介する。(全2回の2回目/1回目から続く)

国山ハセンさん ©松本輝一/文藝春秋

◆◆◆

相づちや「なるほど」の過度の連発には要注意!

 対話を促進するリアクションの1つとして「相づち」をおすすめしましたが、相づちはたくさん打てばいいというものではありません。

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「ハセン、頷(うな)ずきすぎや!」

 未熟だった私を、愛情たっぷりに(?)叱ってくださったのは、あの「アッコさん」こと和田アキ子さんでした。

 TBS入社2年目から5年、アシスタント役として進行を務めた情報番組『アッコにおまかせ!』の放送後にお食事をさせていただいたときのことだと思います。

 まだ経験も浅く、芸能界の“大御所”と呼ばれるアッコさんを前に緊張していた私は、ちゃんと話を聞いていることをアピールしようという気持ちが前に出てしまったのでしょう。必要以上にハイペースで相づちを打っていたようです。

 カクカクと顔が上下に振れるように連続して相づちを打つと、聞いているようで聞いていない「わかったふり」の態度として受け取られ、相手を不快な気持ちにさせるリスクがあります。

 話している本人からすると、「まだ最後まで話し終わっていないのに、本当にわかっているの?」とイラッとしますよね。

 

無礼なイメージでコミュニケーションがうまくいかないことも

 同じように「なるほど」の連発にも要注意です。

 理解を示す「なるほど」は、適度に使えば非常に有効なのですが、使いすぎると軽々しい印象になり、一転してネガティブに。

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