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 相づちの「うん」も気をつけてください。

 これはクセで無意識に言ってしまっている人も多いのですが、意外に耳に残ります。

 かなり気になっている相手もいるはずです。特に、目上の方に対しては要注意です。

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 カジュアルすぎて無礼なイメージを与えてしまっては、せっかくのコミュニケーションもうまくいかないこともあります。

 先輩が後輩に叱りづらくなったと言われる世の中で、直球でご注意をいただき、愛情たっぷりに叱って、いやかわいがってくださったアッコさんには心から感謝しています。

 

上体を落ち着かせる意識を 「動かない」ことがメリハリをつくる

「相づちを打ちすぎない」とも関連する話をもう1つ。

 私が対話の間に気をつけていることとして、「むやみに上体を動かさない」というポイントがあります。

 これはテレビに出演するようになってから、アナウンサーの大先輩、安住紳一郎さんにアドバイスをいただいた心得です。

 人の話を聞いている間に、無意識にソワソワと体を動かしてしまうと、落ち着いた印象に見えず、相手が気になる原因になるのだと。

 言われて初めて気づきましたが、たしかに対話中に体があっちを向いたりこっちを向いたり、猫背になったり、首を振ったり……絶えず動いている人が目につきます。

対話はフィジカルなコミュニケーション

 逆に、上体が一定の位置で落ち着いている人は、どっしりと構えた印象を与えて、安心して話せる雰囲気を醸し出すのです。

 これは大きな違いだと感じ、日頃の対話から意識するようになりました。

 実は、この「動かない」テクニック、生のステージに立つお笑い芸人さんが最初に教わる注意点なのだそうです。

 対話は実はフィジカルなコミュニケーションでもあると学び、実践し、今では意識せずとも上体の動きをコントロールした状態で話ができるようになりました。

撮影=松本輝一/文藝春秋

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