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「女性が誘導される海外売春は明らかな組織犯罪」ホストに貢ぐ日本人女性が“出稼ぎ売春”でムシられる異常構造について

パパ活、弱者男性、チー牛、不遇の氷河期世代を巡る不毛な議論

2024/05/20

genre : ニュース, 社会

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 50代、既婚、4人の子持ちの私が書くのもなんですが、昨今頂き女子りりちゃんから女性の海外売春問題などで構造的な事案に立ち至ることが多くなりました。

 身の回りで、アラフィフ超えて水商売の女性に熱を上げて大変なことになる独身男や、そんな独身男に色恋で誤解されて付きまとわれて相談を持ち掛けてくる女性が多発しているんですよね。最悪なことに、大学で通っている女子大生が悪質なパパ活に捕まってどうしようもなくなった話とか持ち込まれても、運が悪かったねと慰めつつその方面に強い弁護士を紹介するぐらいしかできないじゃないですか。

 ネット界隈でもおおいに話題になりましたが、ちょっと前まではヲタ叩きの延長線上で「萌え絵やアニメのレイプシーンと地続きな性的搾取」とかいう不毛なフェミニズムの話がネットで騒ぎになっている間に、疑似恋愛にのめり込んだ男女が面倒を起こし、具体的なホストクラブや美容整形業界の構造的な問題へと発展しつつあります。

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頂き女子りりちゃん

ホストにハマる女性を性産業に斡旋する仕組みが国会でも問題に

 ネットでは頂き女子マニュアルらしきものがリークされて販売されるも大人の事情で速攻削除されたり、結婚を前提に女性に貢いだ結果殺人事件にまで至ってしまった問題について女性側、男性側に分かれて論争が続いてもいます。疑似恋愛を媒介におカネをやり取りする仕事はビジネスも当事者男女も情愛をレバレッジにする分、「信じてたのに」とか「きっと俺が好きに違いない」など、冷静でない感情を抱きやすいのは当然と言えます。

 これらの問題は、ホストクラブでのシャンパンタワーをやり、推しのホスト男性から一夜の寵愛を受けるためだけに身体を売る仕組みそのものが引き起こす問題です。ホストクラブにハマる女性を性産業に斡旋する仕組みは国会でも問題になり、広く調査が始まりましたが問題の構造が根深いのです。

 また、文字通り犯罪組織が介入していたり女性の側の境界知能の問題があったり、社会的にハイリスクな女性に対して社会や政治に何ができるかという深淵な問いを投げかけているのです。