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「どんな経緯で再開されたか、本当にわかりません。下村君一人だけが、私がそこに関係しているかのように言っているわけです。あの会合に参加している他の誰も、私が関与したなんて言っていません」

「それが下村君なのは、確信を持っています」

岸田総理 ©時事通信社

 下村氏は、今年3月の政治倫理審査会で、誰の判断でキックバックが復活したのか、「本当に知らない」と答えているが、岸田首相が8月5日の会合に参加した安倍派幹部らに事情聴取したところ、参加者の一人が、森元首相が復活の判断をしたように受け取れる発言をしたという。この発言者について、森元首相はこう語っている。

「それが下村君なのは、確信を持っています。『私の記憶では(裏金作りは)20年ほど前からやってました』と言ったのも、下村君です。なぜ彼がそう言ったのかといえば、私が派閥の会長を務めていた時期に引っかけたいから」

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 安倍派の元最高幹部として1年間の「党員資格の停止」の処分を受けた下村氏だが、5月9日には安倍派の最高顧問だった衛藤征士郎衆院議員らと共に築地の料亭で会合。「安倍派の再編に向けた動き」と報じられている。

“復権”に向けて動き出す前に、自身の裏金疑惑について真摯な説明が求められるのは言うまでもない。

 240分にわたるインタビュー「森喜朗元首相『裏金問題』真相を語る」は、5月10日発売の「文藝春秋」6月号及び「文藝春秋 電子版」で公開中。森元首相は、自身が清和政策研究会の会長を務めていた頃に始まったとされる裏金作りについて詳細に語っている。

 さらに、昨年7月、清和研の会長になることを望んだ下村氏から、2000万円の入った紙袋を持参された際のやり取りの詳細や、今年1月、塩谷氏に対して、「(裏金問題の)全責任を取って仲間を救ってやれ」などと説得したことについても明かしている。

文藝春秋

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