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「新幹線ご祝儀」で終わらない人気の理由

 それまで、東京~金沢間は北越急行ほくほく線経由で3時間30分以上かかっていた。それが新幹線の延伸で1時間以上短縮されて2時間30分を切った。新幹線のインパクトはあまりに大きく、毎年1000万人を超える観光客が訪れるようになる。

 新幹線開業直後の“ご祝儀”に終わらずに人気が確かなものになったのは、金沢という町がそれだけ確かなる魅力に富んだ観光都市だからなのだろう。

 

 いまも、金沢駅にやってくれば、ここが大観光都市のターミナルであるということがよくわかる。これまで、金沢には何度も訪れているけれど、いつだって多くの人がいる。いくらか過ごしやすいと思ったのは、コロナ禍の最中くらいなものか。

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 今年の1月には能登半島地震に見舞われて、金沢市内も大きく揺れた。だが、少なくとも金沢駅の空気感からは、被災地としての雰囲気はまったくといっていいほど感じられない。それくらい、いまもたくさんの観光客が金沢駅に集まっている。

 反面、地元ではオーバーツーリズムなどの問題も抱えているのだろう。ただ、少なくとも金沢の町は、まだまだ見つかっていないような奥深さを秘めていることも間違いない。駅の周りをうろうろするばかりの仕事をしている筆者だが、できることなら数日間、腰を据えて金沢を歩く機会をつくりたいものである。