「女子アナには振られない仕事」もやりやすくなった
――初グラビアの好評を受け、2014年3月には週プレの表紙、5月にはファースト写真集「SEYAMA」を発売しましたが、反響はどうでしたか。
脊山 当時の週プレが過去最高売上になって、DVDもオリコン1位になって男性ファンは増えました。それに女の子のファンも増えたんですよ! アナウンサーをやっていた時はお高くとまっているイメージがあったと思うんですけど、グラビアをやってからそういうイメージがなくなったみたいで。それまで女子アナには振られなかった仕事も、グラビアアイドルとして気楽にバラエティーとかも呼んでくれるようになって、逆にやりやすくなりました。
――写真集の発売記念イベントの取材に上はビキニのマリンルックで出てきたことにも驚きました。
脊山 当時のマネージャーが「アナウンサーだからって服でとかは寒いですよ」という感じで。私自身、グラビアのイベントだったら、だいたいみんな水着でやるんだから、じゃあそれは水着でやりましょうという感じでした。どうせやるんだったら面白い方がいいじゃんって。
――その後、写真集やDVDとグラビアでも活躍されますが、徐々に内容も過激になっていった印象です。2018年に出された「S」「M」の2冊も攻めた内容でした。
脊山 谷崎潤一郎の小説が好きで、「痴人の愛」でMっぽい女性がだんだんとSっぽくなっていくのが芸術的で、すごく好きだったんです。その世界観でワニブックスから2冊同時に出そうとなったんです。その中で担当の女性プロデューサーの橘貴子さんから縛った方が面白いんじゃないかとなって。なのでセクシーな格好をしようというんじゃなく、世界観を再現しようとしただけです。
グラビアで週プレ以外の全作品をその橘さんに担当していただいているんですが、私がやりたくないこととか下品に見えることは絶対させない。だから過激に見えるかもしれないですけど、実は過激なことはしてないんです。
――女性アナウンサーが水着になることで批判もありましたか。