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「実は2020年から六本木で」元日テレアナの脊山麻理子(44)が語る、“バーのママ”を始めた理由「お客さんはテレビ関係、不動産関係、大学生からスポーツ選手…」

脊山麻理子さんインタビュー#3

2024/06/15

genre : エンタメ, 芸能

note

脊山 TBSの女子アナを50人ぐらい集めた番組で元TBSアナウンサーから「今後、元アナウンサーと名乗らない方がいい」って怒られました。

「あなたは大統領にインタビューできますか」と言うので、「それは見た目で判断することなんですか。グラビアをやっている人は大統領にインタビューしちゃいけないんですか」と返しました。でもそうやって怒っているところを楽しむような番組でした。

グラビアとラジオの仕事で「やっと人間になれた」

――実際にグラビアをやってみて心境の変化などはありましたか。

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脊山 グアムで撮影してくれたカメラマンの中山雅文さんが「おしりとくびれいいね」と褒めてくれて「そうなんだ。おっぱいだけじゃないんだ、女子の価値は」って新しい発見がありました。

 グラビアをやる前は自己肯定感が下がっていた時期なんです。アナウンサーって20代が花形で、30歳になると商品価値として下がるじゃないですか。その中でグラビアをやったことでもう一回、女の子としての価値も上がるし、バラエティー番組にも出られるようになった。

 グラビアと同時期にラジオ「大谷ノブ彦 キキマス!」のアシスタントのオーディションに、外見だけでなく声でも受かって、すごく自己肯定感が上がりました。やっと心と実力とすべてのバランスが取れて、人間になれたというか。そこからです、人生が自分の中でしっくりきたのは。

©杉山秀樹/文藝春秋

――ガチッと人生の歯車がかみ合ったわけですね。脊山さんの気質としてクリエイティブな環境に身を置けるのが楽しいというのもあったのかもしれませんね。

脊山 グラビアがこんなに面白い世界だとは思わなかったです。カメラマンさん、メイクさん、スタイリストさんと関わる人みんなが重要で、映画よりも少人数で一つの世界観を作り上げる。そこで出来上がったものをみると全員にとっての作品だからうれしくて。

 2020年にホリプロを辞めて初めて主演舞台をやったんです。それまでは断っていたんですけど、いざ始めてみたら舞台もすごく面白くて。共演したグラビアアイドルの子たちとも仲良くなるし、アナウンサーと全然違うスキルで作り込む感じで好きで。

「ラジかるッ」で共演した賀集利樹さんと再会した際に時代劇のお話もいただいて。所作とかをすごく勉強して面白かったので、今後もそういう仕事はやっていきたいですね。

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