さらによく分からない被害事案の報告があった。
《このアドレスは、投資詐欺やロマンス取引詐欺に関連しています。これらのアドレスで受け取ったお金は詐欺師によりマネーロンダリングに使用されています》
これもどうやって確認したのか?
《私はSNSを通して知り合い、2カ月ほどやり取りをし親密になりました。その後、良い投資があるから一緒に投資しようと勧められました。アドバイス通りに投資をしましたが、引き出すことができなくなりました》
これは別人のことを言ってないか?
《プラットフォームから資金を引き出すためにいくつかの手数料を支払った後、規制されていない偽のブローカー会社に15万ドル相当のビットコインを騙し取られました》
私は15万ドル(約2130万円 ※当時のレート換算)も騙し取られていない。これのどこが「中間報告」なのか。そこで川口弁護士に抗議することにした。LINEの一問一答は次の通りである。
弁護士本人ではなく事務員と…
——他人の話が私に何の関係があるのですか? 私が送金した仮想通貨が誰の口座に行き着いたのか具体的に明らかにしてください。
「仮想通貨の追跡を行った所で諸岡様以外にも多くの方が同様の被害に遭われている事をお伝えさせて頂きました。諸岡様から見たら関係無いお話にもなりますが、弊所としては犯罪抑止にも繋がると考えておりますので、他の被害者の方の被害概要をお伝えさせて頂きました」
——あなたは川口正輝弁護士本人ですか?
「こちらのLINEのやり取りは川口ではなく、川口からの指示指導の元、事務員の者が対応させて頂いております。事務員の独断での判断ではなく頂いた文章の内容を川口にお伝えし、川口から頂いた言伝を事務員が変わりに(ママ)回答しております。引き続きよろしくお願い致します」
——実際にメッセージを作成する者が弁護士資格を有さない事務員であってもいいのですか?
「弊所では弁護士の監督の下、事務員が窓口業務を行っているだけですので、非弁行為には当たらない形で営業行為を行っております。諸岡様がご不安なお気持ちになられること、お察し致します。引き続き諸岡様の被害回復の為、返金対応させていただきますので、宜しくお願い致します」