強風吹きすさぶ中、高架のホーム下の改札を抜ける。駅前の広場に出ると…
海浜幕張駅に着いて、高架のホーム下の改札を抜ける。イベント施設の最寄り駅だけあって、構内は広々としている。改札の向かい側には商業施設。メッセやマリンスタジアムがあるのは、南側だ。
海浜幕張駅の南口は、そんな施設の玄関口らしい立派なものだ。広場の向かいには商業ビルが建っていて、傍らには三井アウトレットパークのゲートが口を開けている。
広場のちょうど真ん中あたりには、千葉ロッテマリーンズのモニュメント。駅前のビルにはグッズショップも入っている。そういえば、駅の発車メロディもマリーンズ。さすが本拠地球場の最寄り駅だけあって、ここは徹底的なまでにロッテ押し。タイガースファンの筆者にしてみれば、なんだか視界が霧に包まれてしまったような……。
やたらとひろい歩道に車道、ずいぶん高いビル群
それはともかく、駅前広場から大通りを歩いて行くと、すぐに幕張メッセが見えてくる。国際大通りという名の大通り沿いにはいくつもの巨大なオフィスビルが建ち並んでいる。
その合間を縫って、というよりは歩道の上に設けられた陸橋の上を進む。大きな交差点には横断歩道がなかったりするから、地上を歩くとかえって不便してしまうのだ。
大通りも文字通りの大通り。歩道も車道も陸橋も、実に広々としている。交わる道路もまた同じような大通りばかり。建ち並ぶビル群ともども、実にこの町が人工的に作られた町であるということを教えてくれる。
そして、幕張メッセの脇を通り過ぎてゆくと、海浜大通りという東西に走る大通りを渡った（これも陸橋だ）先に、ZOZOマリンスタジアム。その奥の防潮林の向こう側には幕張の浜、すなわち東京湾が広がっている。
と、まあこのあたりまでは、海浜幕張駅を訪れたことのある大部分の人ならばよく知ったところだろう。ここまで歩く限りでは、海浜幕張の町は典型的な人工の埋立地といった印象しか抱けない。
建ち並ぶ高層オフィスビル、またそこに加わるホテルニューオータニやもともとはプリンスホテルだったアパホテルなどを含めても、基本的な町の印象は、ザ・副都心。商業施設も駅前に揃っているから何かと便利なのだろうし、まあそうですよね……といったところだ。
