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「年収500万円の人が年収3000万円の人に申し込んで…」「女子大生も入会している」“伝説の婚活アドバイザー”が語る、結婚したい人の根本的な勘違い

婚活アドバイザーの植草美幸さんインタビュー#2

2024/06/22

genre : ライフ, 社会

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ーーその予防線を張るために、結婚相談所を利用する若い世代の方もいる。

植草 学生さんもいらっしゃいますよ。男性の場合は収入がないと入れませんが、女性ならいらっしゃいます。

ーー早い気もしますが。

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植草 医学部の学生さんは、卒業され医師免許を取得されたら5年間研修されますよね。その間は激務になるわけです。大学生である間に学生同士でマッチングする方もいらっしゃるようですが、そこを逃して医師になられると、激務になり婚活も難しくなるであろうということでいらっしゃる方もいます。文系の女性でも、4年生の4月になって就職先は決まったので、次は婚活だと。そして卒業前に結婚していたいという人もいます。

 だけど、それって自分で探せないということなんですよ。恋愛していない人たち、恋愛経験が少ない人たちがものすごく増えているので、恋愛をしないで結婚したいという若い世代の方たちもいらっしゃいます。

 

結婚式や入籍が結婚ではない

ーー“恋愛をしないで結婚したい人たち”の結婚したい理由も、やはり「安定」になるのですか。

植草 男女共に結婚したい理由を聞くと、「子供が欲しい」と。あとは、「大人になったら結婚するんだ」という潜在意識。小さい頃からずっと親御さんを見てきて、「大人になったらお父さんとお母さんみたいになるんだ」と刷り込みがされている。

 でも、皆さんが思う「結婚」って、結婚式か入籍日などの点なのです。本当はその先にある長い長い50年60年におよぶ結婚生活が結婚なんですけど、それがわかってらっしゃらないのでなかなか難しい。

 

未来予想図を具現化してくれる人が結婚相手

ーー植草さんは、そこを指摘するのですか。

植草 「どんな人と結婚したいですか?」という聞き方より、「どんな結婚生活を送りたいですか?」とお聞きしています。

ーー結婚式や入籍が、結婚だと考えている人が多いと。たしかに、その後が結婚ですし、大変なわけですよね。

植草 恋愛結婚は、好きになってからお付き合いしますよね。こちらでは、結婚したいから活動するわけです。“好きだから付き合う”を飛ばした状態なので、いつぐらいに結婚したいかを、自問自答してもらう。

 この後どうやって生きていきたいか、仕事をどうしていきたいか、子供をいつぐらいに持ちたいか。そういう未来予想図を引いてもらって、手をつないで一緒にそれらを具現してくれる人が結婚相手です、と言っています。そのお相手を探し、未来予想図が合うかを二人三脚で見極めていくのが業務の中心になります。

 写真=平松市聖/文藝春秋

植草美幸
東京・青山の結婚相談所マリーミー代表
https://marrymeweb.com/

「年収500万円の人が年収3000万円の人に申し込んで…」「女子大生も入会している」“伝説の婚活アドバイザー”が語る、結婚したい人の根本的な勘違い

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