結婚相談所「マリーミー」の代表を務める、婚活アドバイザーの植草美幸さん。
フジテレビのドキュメンタリー番組『ザ・ノンフィクション』「結婚したい彼と彼女の場合~令和の婚活漂流記2024~前編・後編」での密着でも注目された彼女に、会員へのアドバイス内容、結婚を望むものの結婚が難しい人たちの特徴などについて、話を聞いた。(全2回の1回目/続きを読む)
◆◆◆
育ち、仕事、学歴など、総合的に見てアドバイス
ーー相談に来られる方々のどこを見て、どうアドバイスします?
植草美幸(以下、植草) すべてです。点では見られない。恋愛じゃなくて、結婚ですから。恋愛なら「どんなタイプが好き?」で終わるんです。「かわいい子がいい」「イケメンがいい」「話が面白い人がいい」という、そういう部分的なところで済むんですよ。でも、結婚は夫婦での長い長い生活があるわけですから、総合的なところがマッチしないと難しい。その方のバックグラウンド、ここが一番大きいです。
入会されているから、ご本人たちの年齢、身長、体重、血液型、職業、年収、出身地、現在住んでいる場所、趣味、PR文などや、親御さんの状況等がデータとしてあるわけです。そこから、その方たちのバックグラウンドを聞き出します。どういうお育ちなのか、親御さんがどんな仕事をしていらして、ご本人がどんな学歴で、どんなお仕事で、年収がどのぐらいで、どんな生活をなさっているのか。そういった総合的なところを見ます。
ーーそこをヒアリングして、植草さんが「こちらでどうですか?」と。
植草 そうです。あとは、ご自分でシステムを使って申し込むこともしていただきます。それだけ成立が難しいのです。
容姿の問題で一番大きいのは清潔感
ーー生まれと育ちが近ければ、考え方や価値観も近づくわけですから、最初からそこを狙えばいいと思うのですが、そう簡単にはいかないと。
植草 文化が近いことが重要ですね。さらに、現在進行形の文化も似通っている人が一番いいんです。ただ、そこに容姿の条件がくっついてしまってる。あと、親御さんですね。
本人同士がいいなと思って、仮交際を経て真剣交際へ進むんです。その真剣交際に入る前に、私が「ちょっと待って。この方と真剣交際に入りたいとおっしゃっているけれども、学歴が違いすぎません?」とか「親御さんは喜んでくださるかしら」といった話をするわけです。そこで「あ、親には話してませんでした」みたいになると、親御さんが反対するケースもあります。私がこういう話をすると「お母さんと言ってることが一緒」なんて言われますけど。
ーーそこをクリアしても、今度は容姿の問題が出てくる。
植草 顔もそうですけど、体格や話し方とか。一番大きいのは、清潔感です。そこも千差万別で、「声が高すぎるから嫌」という人もいますからね。