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 そういう子たちから「誰々君が好きなんだけど」なんて言われるわけですよ。私は普通に男の子たちと一緒にご飯を食べたりして仲良くしていたので、「わかった。じゃ、聞いてみるね」と答えて、その子と誰々君に「明日の何時何分に図書館で集合ね」と伝えてセッティングするんです。

ーーカップル成立の確率は、高かったのですか?

植草 大体、カップルになっていましたね。でも、さすがに高校生の頃は何十人もやったわけじゃないですから。

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 社会人になっても、お世話好きは続くのです。私は若い頃からずっとアパレル業界にいたのですが、色々なセミナーや勉強会に行ったりすると、同席している人たちがいますよね。そういう人たちを、私が勝手にマッチングしちゃったりとか。若い頃に販売指導の講義を聞きに行ったら、そこに集まった人たちは結構年齢差があったんです。でも、そこでもマッチングしていました。

 

仲人の存在がなくなり、結婚相談業に変化が

ーーお母さん以上に、そういう才能を持っていた。

植草 どうでしょうかね。業としてそろそろ16年目に入るので、そうなると自分の直感は当然のことで、何千人・何万回のカウンセリングを続けてきて、実際に結婚するバックグラウンドが時代背景でも大きく変わるということを把握していますから。それを活かして、カウンセリングをしています。

ーー時代というと、昔は仲人の存在が当たり前でしたが、現在はそれが結婚相談業に代わったわけですよね。

植草 私がこの業界に入った頃は、もうちょっと町の仲人さんが残っていらしたんですけど、今はほとんど存在されず、人づてに縁談が持ち込まれるということもなくなったでしょうね。その代わり、結婚相談所の連盟が使うシステムで何万人という人を見たり、選んだり、選ばれたり、ができるようになっているんですね。

 要するに非常にシステマティックになっているんです。ですが、自分で申し込んだり、誰かから申し込まれるだけでアドバイスをする人がいないと、極めて一部の人しかマッチングしない。

 

誰かしらの手が入らないと、マッチングすら難しい時代に

ーー希望が噛み合わないからマッチングしない?

植草 たとえば30歳の女性が情報をアップしたら、50代、60代の男性からも申し込みがくるわけです。女性は望んでいないのに、男性は年齢差があってもマッチングできると思っている。

 また経済面の話になると、女性が32歳で年収500万円の場合、30歳の年収3000万円の男性に申し込んでも難しいですよね。こんなふうにご自分でいくら申し込んでも、お相手が非現実的だと成立しないんです。「申し込まれても、いい人がいない」と皆さんよくおっしゃるんですけど、それって自分が望んでいる人と当たらないということなんです。ですから、やっぱり誰かしらの手が入らないと、マッチングすら難しいです。