レポーターやカメラに囲まれても「何騒いでるの?」
芸能ジャーナリストの二田一比古氏が、当時を振り返る。
「そもそも20歳くらいで年上の俳優と不倫をしている女優さんというのも珍しかったですが、何よりも驚いたのは、その堂々とした佇まいでした。
葉月さんは、何人ものレポーターやカメラに押しかけられて、写真を撮られようが、マイクを突きつけられても全く動じなかったんです。まっすぐ前を向いて歩いてるだけ。驚きましたね。『何騒いでるの?』って感じです。帰国子女だというのもあるんでしょうね」
さらに二田氏は、葉月が持つ“魔性の魅力”をこう分析する。
「当時のスタッフが語るには『目に吸い込まれるような魅力がある』んだとか。映画や写真集でも大胆に脱げる度胸もありました。あの色気はいろんな経験をして40代ぐらいにならないと出せないようなもの。真田広之ら年上の男たちが夢中になるのも頷けます」
その強烈な個性で輝く一方、度々の降板騒動で芸能界での居場所を失っていく。1997年、葉月は映画「SADA」の主演・阿部定役に決まるも途中降板。翌年には映画「不夜城」ヒロイン役を撮影開始後に降板し、「ドタキャン女優」の烙印を押されてしまう。
周りを振り回す葉月だったが、篠山紀信氏の撮影で出版した写真集『RIONA』では、持ち前の度胸で、大胆なヘアヌードを惜しげもなく披露し、50万部を超える大ヒット。“魔性”の魅力が健在であることを見せつけた。
その後、「梟の城」「スパイ・ゾルゲ」など篠田正浩監督作品などに出演を続け、2004年には、都内の不動産会社勤務の男性と再婚、同年第1子を出産する。
「同じ年に芸名の最後の1文字を『菜』から『奈』に改名しています。これは、インターネットの姓名判断で『ことごとく失敗する』という結果が出たからだそうです。10年以上の芸歴がありながら、そんな理由で改名するところも葉月さんらしいといえばらしいですが……」(前出・芸能記者)
この男性とも2015年に離婚。その後2018年に再々婚していたことを『女性セブン』が報じている。43歳で3度目の結婚となった。