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「樹木希林さんが突然訪ねてきて…」戦死した若者の絵を遺す「無言館」共同館主に内田也哉子が就任した縁

「樹木希林さんが突然訪ねてきて…」戦死した若者の絵を遺す「無言館」共同館主に内田也哉子が就任した縁

『BLANK PAGE 空っぽを満たす旅』

2024/06/14

source : ライフスタイル出版

genre : エンタメ, 読書, ライフスタイル, アート

note

内田也哉子さん 窪島誠一郎さん「無言館」共同館主就任コメント

 対話から2年経て、内田也哉子さんが窪島誠一郎さんとともに無言館の共同館主に。

内田也哉子さんコメント

内田也哉子さん。

 無言館館主で、作家の窪島誠一郎さんとは『BLANK PAGE 空っぽを満たす旅』の対話を通して、芸術と共に生きるということ、そして、個人と社会にとっての真の平和について語らう貴重な機会を頂きました。

 やがて窪島さんと交流を深める中で、無言館のバトンを共に未来へ繋ぐ走者の役割を拝命いたしました。

 微力ながら精一杯、無言館という稀有な美術館の存在を多くの方々へ伝えていけるよう努めたいと思います。

 戦争を知らない者として、この出会いから多くのことを学び、戦没画学生が遺してくれた素晴らしいアートを通し、それらを愛でることができる平和の今を皆さまとシェアできることを切に願っております。

窪島誠一郎さんコメント

窪島誠一郎さん。

 内田也哉子さんの共同館主就任を心から歓迎します。

 「無言館」27年の孤独な道に、大輪の花が舞い降りたようです。

 私より三回りも若い也哉子さんの新しい力を得て、天上の戦没画学生たちもさぞ喜んでいることでしょう。

内田也哉子 著『BLANK PAGE 空っぽを満たす旅』(文藝春秋)

BLANK PAGE 空っぽを満たす旅

谷川俊太郎 小泉今日子 中野信子 養老孟司 鏡リュウジ 坂本龍一 桐島かれん 石内都 ヤマザキマリ 是枝裕和 窪島誠一郎 伊藤比呂美 横尾忠則 マツコ・デラックス シャルロット・ゲンズブール

15人との《一対一の対話》を経て綴られた、5年間の心の旅路を映すエッセイ。

内田也哉子(うちだややこ)
1976年東京生まれ。文章家。エッセイ、翻訳、作詞、ナレーションのほか音楽ユニットsighboatでも活動。樹木希林と内田裕也の一人娘として生まれ、幼少のころより日本、米国、スイス、フランスで学ぶ。夫は俳優の本木雅弘。三児の母。著書に『新装版ペーパームービー』(朝日出版社)、中野信子との共著『なんで家族を続けるの?』(文春新書)など。Eテレ「no art, no life」(毎日曜 08:55~)では語りを担当。

 

窪島誠一郎(くぼしま・せいいちろう)
1941年東京生まれ。無言館館主、作家。印刷工、酒場経営などを経て、浅川マキや寺山修司に愛された小劇場「キッド・アイラック・ホール」を設立。79年に夭折画家の作品を展示する「信濃デッサン館」(現・KAITA EPITAPH残照館)、97年に戦没画学生慰霊美術館「無言館」を設立。著書に『父への手紙』『流木記』など

BLANK PAGE 空っぽを満たす旅

BLANK PAGE 空っぽを満たす旅

内田 也哉子

文藝春秋

2023年12月15日 発売

「樹木希林さんが突然訪ねてきて…」戦死した若者の絵を遺す「無言館」共同館主に内田也哉子が就任した縁

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