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翔田 嫌だったというか、同じようなことの繰り返しで、面白くなかったというのが大きいですね。

――では、当時は、それから約20年にわたって現役を続けるとは考えてもいなかった?

翔田 いまだに、こんなことになるとは。AV女優なんて刹那的な仕事なので、ここまで長くやるとは思っていないですよ。

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©文藝春秋

――デビューから2年が経ったタイミングでは、一度活動休止もされました。

翔田 2007年末に一度休みましたね。その頃はドラマ仕立ての作品に出演することが増えたんですけど、近親相姦をテーマにしたものがほとんどで。私も息子を育てている身なので、それがちょっとしんどくなってきて。

 実生活でもお母さんなのにお母さんの役ばかりっていうのも、なんか、面白みがないじゃないですか。

 あと、AV女優として演じるような役はあらかた経験していたので、どこか燃え尽き症候群みたいになってしまったんですよね。それで、ちょっと休もう、みたいな。

婦人科系の病気の発覚

――2008年には復帰を果たされますが、それからわずか2年で、今度は引退を発表されます。当時の心境というと?

翔田 婦人科系の病気になって、それを治すためにです。こういう仕事をしていると、性交のときにちょっと痛いなとか、体が変わっているなとか、そうした身体の変化に敏感になるんですけど、あるとき、違和感があって婦人科系の検診を受けたときに病気が発覚しまして。

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――なんというご病気だったんでしょうか?

翔田 子宮腺筋症でした。子宮筋腫もそうみたいですけど、とにかく痛いんですよね。性交痛がする。なんて言えばいいのかな。お腹がギューってなる感じです。おちんちんが入ってくると、石がぶつかってくるみたいな。

 男優さんもプロなので、私が痛がっていると気づくじゃないですか。それで撮影が止まっちゃったりして。これは、ちょっと一回区切ろうと。