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――今は無事治癒されたんでしょうか?

翔田 はい。40歳から50歳まで薬を飲み続けて。ただ、子宮腺筋症は落ち着いたものの、50歳のときに、今度は子宮内膜ポリープが見つかって。閉経していると、悪性のリスクが高くなりやすくて、それが癌に移行することがあるかもしれないね、という段階です。

©文藝春秋

 とはいえ、今は痛みもなくて、むしろ、日々感じているのは体力の衰えですね(笑)。

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引退後の“キャリアプラン”

――満身創痍にもかかわらず現役を続けてこられたのは、それだけ女優業への思いがあるからなのでしょうか?

翔田 いえ、女優業はお仕事をいただけているからやっているという感じです。これまで結構やりつくしちゃって、女優としてはもう自分の中で目標がないんですよね。悪い意味ではなく、ここ10年くらいずっとそういうスタンスで続けています。

――オファーがあるから続けられている、といいますか。

翔田 そうですね。求められている場所があるから。結局、需要と供給じゃないですか。昔からお世話になっていてずっと一緒に戦ってきた人たちから、いまだに「頼むよ」みたいにアテにされると、そういう思いに応えていきたいな、と。

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――では、これからも周囲に求められるかぎり現役を続けていかれる、と。

翔田 いえ、実は来年の夏、デビュー20周年をもって現役を辞めるんです。先ほども言ったように体力の衰えもありますし、キリがいいタイミングかなと思って。

――現時点では、その後のビジョンについて、どのようにお考えなのでしょうか。

翔田 来年女優を辞めたからといって、業界から身を引くつもりはなくて。むしろ、これからは別の形で業界になにか恩返しをしていきたいんです。業界全体のためになることを。