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「税金は払ってるんですか?」という声も…軽自動車に2年間住んだ30代の“ハイスぺ夫婦”が語る、車中泊生活のリアル

「カムラフウフと車中泊キャンプ」インタビュー #2

genre : ライフ, 社会

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りょうこ 岩手県の盛岡冷麺ですね。また現地に行って食べたいと思う料理でした。あとは、北海道のゆでトウモロコシとか、広島の牡蠣もめっちゃおいしかったな。

ゆうた 旅を始める前は、牡蠣とかホタテはあまり好きじゃなかったんですよ。でも、日本一周をしていくなかで、各地の新鮮な海鮮物を自分たちで焼いて食べてみたら、めちゃくちゃおいしいと思って、今では大好きになりました。

りょうこ あと、九州の鳥刺しもおいしかった。九州はスーパーでも売っているので、うらやましいなと思います。

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「何百万円も払わないといけないのか」死に物狂いだった税金などの支払い

――食費も含めて、月の生活費はどれくらい?

ゆうた 月に15万くらいでした。食費は月6~7万とかですね。

――少し失礼な質問かもしれませんが、税金などは納めていたのですか。

ゆうた たまに「税金どうしているの?」と聞かれるんですが、皆さんと同じように、納付書を持ってきちんと払ってます。会社の役員を辞めた翌年は辛かったです。住民税も健康保険料も国民年金も、前年の所得が基準になるので、支払う額が本当に高くて。「何百万円も払わないといけないのか」と思いながら死に物狂いで払いました。

りょうこ あのときは辛かったよね(笑)。

 

途中で日本一周をやめたいと思ったことはない

――車中泊生活で怖い体験はしませんでしたか。

ゆうた 多摩の山奥の無人駐車場に行ったときに、ドリフト族に遭遇したことはありましたね。ドリフトの練習をしていたみたいなのですが、最初は何をやっているかわからなかったので、駐車場に車を停めてしまって。練習が終わるまで、2時間くらい身をひそめて待っていました。

りょうこ 悪い人たちじゃないんやろうけど、エンジン音とかが鳴り響くと怖いんですよね。

――日本一周や車中泊をやめたいと思ったことは?

ゆうた どこまでやるかを見極めていたところはありました。長く続けるのか、それとも、早く日本一周を達成させるのか、というのは自分たちでコントロール可能だったので。でも、僕もりょうちゃんも、途中で日本一周をやめたいと思ったことはないですね。

撮影=三宅史郎/文藝春秋

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