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110万円で買ったハイエースをキャンピングカー仕様に“魔改造”…上場企業を辞めて車中泊を続ける30代夫婦が語った“周囲からの反応”

「カムラフウフと車中泊キャンプ」インタビュー #3

genre : ライフ, 社会

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 結婚もしましたし、日常生活もあるから、これまでみたいにずっと車中泊をするのは無理ですけど。家を起点にして1週間とか10日くらいの旅ならできると思って、ハイエースをキャンピングカー仕様にして、今は愛犬2匹を連れて車中泊で観光やキャンプに行っています。

「車検はどうするんだ」「違法じゃないのか」と言われることも…

――ハイエースの購入費用はどれくらいでした?

ゆうた ハイエース本体が110万円です。DIYの費用なども含めると、全部で167万円くらいかかりました。

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――日本一周をしていた軽自動車の日産・モコに比べて、ハイエースはどうですか。

ゆうた すべてが違う(笑)。

りょうこ 車内を寝られる状態にしたまま走れることが、何よりも大きいですね。モコのときは、ほんまに大変やったんですよ。寝るときは車から降りて、イスを倒して、フロントガラスにサンシェードを置いて、クッションを膨らませて。起きたらそれをすべて元通りに戻して。これを毎日、朝晩やらないといけないのが本当に大変だった。

変形すれば、いつでも寝られる状態にできる

ゆうた あとは車内に水道があるので、そこで歯を磨けたりするのが嬉しいですね。

――ちなみに、車検は通っているんですよね?

りょうこ きちんと車検を通して、キャンピングカー登録をしています。やっぱりDIYしていると「車検はどうするんだ」「違法じゃないのか」と言われることもあるんですよ。それに対して、「法的にクリアしています」ってしっかり伝えられるのは、配信者として良かったですね。

車内には水道も設置

自由なライフスタイルに対する“周囲からの反応”

――おふたりの自由なライフスタイルについて、周りから何か言われることはありますか。

ゆうた 日本一周をしているときには、ありましたね。「定職について生活を安定させろ」「楽をするな」みたいな。でも、僕たちの配信では良い部分が表に出ていて、一見するとすごく楽をして暮らしているように見えるけど、いざやってみると大変なことのほうが多かったです。だから「楽をしている」と思う人は、実際に同じ生活を体験してみてほしいです(笑)。

りょうこ 私たちはやりたいことがあって、自分の人生は自分で責任を持って生きているから、別に何を言われても、自分たちの道を進むだけやなって思っています。ただ、たまに不安になることもあるので、そういうときにいろいろ言われると、私は凹みます(笑)。

――不安になるときもあるんですね。

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