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唐沢寿明に「ねえ、チューして」とねだり…18歳で出演したCMでブレイク、水野美紀50歳の“人生を激変させた出来事”

6月28日は水野美紀の誕生日

2024/06/28

genre : エンタメ, 芸能

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出産後の人生の変化

 子供を儲けたことで水野の人生は劇的に変わった。ある対談では、《仕事より大事なことなんて想像がつかなかったけれど、子どもが一番になりました。人生の主役が、自分から子どもに入れ替わった感じ》とまで語っている(『AERA』2019年4月22日号)。

 子供が1歳になろうとしていたころには、ある雑誌に依頼され、子育てエッセイの連載をスタート、挿絵はイラストレーターでもある夫の唐橋が担当することになった。そのある回では、産後初めて復帰した撮影現場で、育児にくらべたら仕事のほうが楽だと感じた体験から、一人で不安を抱えながら子供と向き合い続けなければならない専業主婦のほうが絶対に大変だと書いた。これにはとくに読者から反響があったという。

 妊娠して最初に決まった仕事は、ドラマ『奪い愛、冬』(2017年)で嫉妬に狂う鬼女という役どころで、色々と趣向を凝らさねばならないので、面白い仕事だったという。くだんの育児エッセイでは、《あの時期から、クセ強めの面白い役をいただけることが増えている気がするから、私もちび[引用者注:子供]に幸運をもらったのかもしれない》と顧みた(水野美紀『余力ゼロで生きてます。』朝日新聞出版、2019年)。

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 一方で、プロペラ犬では自ら脚本・演出も手がけるようになっていたのが、出産してからはその時間をとれなくなった。だが、コロナ禍を挟み、2021年に外部のプロデュース公演『2つの「ヒ」キゲキ』で矢島弘一と脚本を共作したところ、久々に「書く」という感覚を呼び覚まされる(『週刊朝日』2022年11月18日号)。これをきっかけに翌年には、プロペラ犬の公演『僕だけが正常な世界』で6年ぶりに作・演出・出演を務めるにいたった。子供も保育園から幼稚園へと変わるタイミングで、以前よりは手がかからなくなった時期だった。

話題作に続々出演

 ちなみに鬼女を演じた『奪い愛、冬』で脚本を担当した鈴木おさむの作品にはその後もたびたび参加し、今年(2024年)、彼の放送作家として最後のドラマとなった『離婚しない男―サレ夫と悪嫁の騙し愛―』にも出演している。同作を含め、近年は再び連続ドラマにも立て続けに出演しており、この7月からはフジテレビ系の学園ドラマ『ビリオン×スクール』で謎多き校長を演じる。さらに来年のNHKの大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』にも、妓楼の女将役で出演が決まっている。

 それに加えて今回の『news zero』でのキャスター起用。ここでも、水野から日頃の経験を踏まえたクセ強めのコメントが飛び出すのではないかと、期待せずにはいられない。

唐沢寿明に「ねえ、チューして」とねだり…18歳で出演したCMでブレイク、水野美紀50歳の“人生を激変させた出来事”

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