女優、タレント、プロデューサー、実業家……多彩な顔を持つMEGUMIは今年5月、南仏にいた。カンヌ国際映画祭で“JAPAN NIGHT”(ジャパンナイト)と題した大規模なパーティーを主催したのだ。その目的は“日本映画や文化を発信する”こと。様々な苦難を乗り越え、常に新しい挑戦を続ける彼女の原動力に迫った。
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カンヌって素敵、夢があるなとも思ったけれど、同時に……
――カンヌにいらっしゃったのは初めてですか?
MEGUMI 2回目です。2022年に初めて来ました。
――何か作品があったのでしょうか?
MEGUMI 何もなくて、呼ばれてもないんです。ただ自分で映画のプロデュースを始めて間もない頃で、海外で作品を作りたいなとか、日本の作品を海外に売りたいなと思っていたんです。
そのころ出演させて頂いた映画のプロデューサーが海外との合作もしている方で、「毎年カンヌに行き、そこでコネクションを作って、そこから合作を作れるようになった」という背景を聞いて、じゃあ行ってみようと思ったのが最初です。そこで来てみたら、日本だけパーティーがなかったのが気になったんですね。
――確かにカンヌでは多くの国や団体が、個別の作品とは別にパーティーを開いて、自国の作品や映画人、そして映画産業をアピールしています。そこでの交流がきっかけで次へ繋がることも多いですね。
MEGUMI もちろんカンヌってキラキラして素敵だなとか、夢があるなとも思いました。でも同時に日本映画の世界における立ち位置が気になったんです。そんな中、今準備している作品のメインスポンサーから「フランスで何かやりたい。できればカンヌで」というお話がありまして。それならいろんな人を巻き込めるパーティーが良いのでは、と思ったんです。それも、ジャパンナイトという形で日本の映画を世界に伝えるべく、大義名分を持った大きなイベントがいい。それが決まったのが今年2月。突然始まったんですね。