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連載池上さんに聞いてみた。

「ジェンダーギャップ調査」アイスランドが15年連続1位のワケは?〈池上彰さんが解説〉

池上さんに聞いてみた。

2024/07/11
note

Q 「ジェンダーギャップ調査」アイスランドが15年連続1位のワケは?

 世界経済フォーラム(WEF)が男女格差の現状を各国の統計をもとに評価した「グローバル・ジェンダーギャップ・レポート」(世界男女格差報告書)の2024年版が発表されましたが、1位は15年連続でアイスランドでした。アイスランドのスコアは0.935で、ジェンダーギャップが93.5%解消されているとの評価でしたが、なぜなのでしょうか。(40代・女性・会社員)

6月1日に行われたアイスランド大統領選で当選した実業家のハラ・トマスドッティル氏(55)。女性の大統領就任は、同国で2人目 ©AFP=時事

A 多くの国民が読書をして過ごすと言われているので…

 一番の理由は人口が少ないことでしょう。人口は38万人ちょっと。都市の人口ではないですよ、国家全体の人口ですよ。日本でいえば、愛知県の岡崎市程度です、と言ってもピンと来ないかな。極めて人口が少ないので、国家を維持するには国民の誰もが能力を発揮しなければならないのです。

アイスランドの首都・レイキャビクの街並み ©AFLO

 また、極北にあるので、冬は寒くて夜が長いので、国民は家での滞在時間が長く、多くの国民が読書をして過ごすと言われています。読書好きが多ければ民度が高く(というのは池上の偏見)、男女平等意識が高くなるのだと思います。

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