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「特に注目を集めたのが、議会とのバトルです。高齢市議の居眠りをSNSで指摘すると、〈(議会から)敵に回すなら政策に反対するぞ、と説得?恫喝?あり〉とも投稿。この騒動以来、反石丸派の市議はネットに誹謗中傷を書き込まれるなどの被害に遭っています」(安芸高田市議)
在任中の裁判で“連続敗訴”を経験
だが、威勢よく相手を論破していくイメージとは裏腹に、実は在任中の裁判では“連続敗訴”も経験している。1つ目は「恫喝」の犯人だと名指しされた女性市議が、名誉毀損で市長や市を訴えた裁判だ。
「女性市議はその状況を録音した音声も証拠提出。地裁は昨年12月、『恫喝発言』は認められなかったとして、市に対し、33万円の賠償を命じた。双方が控訴しています」(市政関係者)
2つ目は、20年の市長選まで遡る。
「ポスターを制作した印刷業者が、未払いの残金約73万円を請求して石丸氏を訴えた。石丸氏は、公費負担分の約35万円を代金とする合意があったとの主張ですが、業者が赤字になって請け負う理由は乏しいなどとして地裁、高裁で敗訴。最高裁に上告しています。判決文によれば、この印刷業者は石丸氏の妹の勤務先。妹の会社とくらい丸く収められないのか……との声も出ています」(同前)
こうした訴訟を抱えながら、都知事選に突き進む石丸氏。後援会長を務めるのは、安倍晋三元首相と近いとされた“大物経営者”だ。