直近ではスターシップエンターテインメントが成功例。チャン・ウォニョンとアン・ユジンをIZ*ONEのメンバーとしてブレイクさせた後、解散後に2名を含むIVEを結成した。現在のIVEの活躍ぶりはK-POPファンであれば多くが知るところだ。
マシロとイェソの脱退は既定路線、むしろ「グループ存続」が異例だった
ゆえに今回、マシロとイェソがKep1erを去ることになった背景も想像に難くない。2人は143エンターテインメントという同じ事務所に所属、先にデビューしているLIMELIGHTというグループに合流すると予想されている。
マシロ、イェソ本人の意思やKep1erとしての活躍とは別の理由で当初からその予定であった可能性も高い。先例を見る限り、Kep1erがグループとして残るということの方が奇跡なのだ。
元々WAKE ONE所属のチェヒョンはさておき、それ以外のメンバーと各事務所も再契約にGOサインを出したのは異例のこと。Kep1erとしての功績、これまで築き上げたものを重視したからだろう。期間限定グループの解散後、チャン・ウォニョン(IVE)や宮脇咲良(LE SSERAFIM)のように、誰もがキャリアチェンジに成功するほど甘くはないのがK-POP業界だ。
アイドルグループの“寿命”が延び、ベテラン組も第一線で活躍を続ける中、日々新人グループが誕生し、ファンの関心と注目を奪い合っている状況が続いている。ソロ活動についても同様だ。
独立後に金銭問題など度重なる事務所トラブルに苦しむカン・ダニエル(Wanna One出身)を見ても分かる通り、実力と人気があるメンバーでさえも一寸先は闇なのだ。筆者は今回Kep1erが選んだ“堅実に守って勝ち残る”戦略も大いにアリだと思う。