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「友人と思っている」段ボールに閉じ込めて、黒板消しの粉を振りかけて…小山田圭吾が語る“後悔”

『小山田圭吾 炎上の「嘘」』より #2

5時間前

source : ノンフィクション出版

genre : ニュース, 社会

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 同級生を何かに閉じ込めていたずらをするのが、小山田たちの間で流行っていたらしい。中学時代、村田君にも似たようなことをしていた描写が、『クイック・ジャパン』の後半に登場する。

〈段ボールの中に閉じ込めることの進化形で、掃除ロッカーの中に入れて、ふたを下にして倒すと出られないんですよ。そいつなんかはすぐ泣くからさ、『アア~!』とか言ってガンガンガンガンとかいってやるの(笑)。そうするとうるさいからさ、みんなでロッカーをガンガン蹴飛ばすんですよ。それはでも、小学校の時の実験精神が生かされてて。密室ものとして。あと黒板消しはやっぱ必需品として〉(同前)

 これらは事実なのか。そう聞くと小山田は、こう反省の弁を述べた。

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「はい、自分がやった記憶があります。中学生の時に、ロッカーに同級生を閉じ込めて蹴飛ばしたこと。そして小学生の頃に、知的障がいを持った同級生に対して、段ボールの中に入れて、黒板消しの粉を振りかけてしまったことがあったのは事実です。相手の2人には、本当に申し訳ないと思っています」

 ただ、障がいを抱えていた沢田君については、こう付け加えた。

「沢田君とは、高校に入ってから自分の席が隣だったりしたことがあって、比較的、よく話す関係になったんです。こういうふうに言ってしまうと、一方的な考えと思われるかもしれませんが、自分もそんなにクラスで話す人がいなかったりして、彼とは比較的話す関係性で、自分としては友人になれたとずーっと思っていたんです」

沢田君は「友人だった」が、今思うと…

 太鼓クラブでも一緒の時間を過ごしていた沢田君とは、その後、友人になれたというのだ。じつは二誌に先立ち、『月刊カドカワ』(1991年9月号)のインタビューの中にも、この沢田君と見られる人物が、「K」として登場する。ここでは「いじめた相手」としてではなく、学生時代の友人との思い出のひとつとして語られる。

 和光小学校2年生の時に転校してきたK。高校に入って、特に仲がよくなったとして、こんなエピソードを披露している。

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