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「友人と思っている」段ボールに閉じ込めて、黒板消しの粉を振りかけて…小山田圭吾が語る“後悔”

『小山田圭吾 炎上の「嘘」』より #2

5時間前

source : ノンフィクション出版

genre : ニュース, 社会

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〈転校してきて自己紹介とかするじゃないですか、もういきなり(言語障害っぽい口調で)『サワダです』とか言ってさ、『うわ、すごい!』ってなるじゃないですか。で、転校してきた初日に、ウンコしたんだ。なんか学校でウンコするとかいうのは小学生にとっては重罪だっていうのはあるじゃないですか? で、いきなり初日にウンコするんだけどさ、便所に行く途中にズボンが落ちてるんですよ、なんか一個(笑)。そんでそれを辿って行くと、その先にパンツが落ちてるんですよ。で、最終的に辿って行くと、トイレのドアが開けっ放しで、下半身素っ裸の沢田がウンコしてたんだ(笑)〉(『クイック・ジャパン』)

『クイック・ジャパン』(1995年8月号)

 この話はいかにも小学生らしいエピソードだと思う。私も小学生時代に同級生にトイレ、とくに大便をしにいく場面を目撃されるのが嫌で仕方なかった。この年頃の男の子は自分も日常的にするはずなのに、他人がしにいこうとすると、なぜかはしゃぐ子が多い。それが集団にもなれば、さらにエスカレートする。

 それに輪をかけて、キャラクターが濃くて、突出していると、学年では誰もが知っている有名人に祭り上げられる。

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〈とりあえず興味あるから、まあ色々トライして、話してみたりするんだけども、やっぱ会話とか通じなかったりとかするんですよ。おまけにこいつは、体がでかいんですよ。それで癇癪持ちっていうか、凶暴性があって……牛乳瓶とか持ち出してさ、追っかけて来たりとかするんですよ。で、みんな『怖いな』って〉(同前)

 キャラの立った同級生を、皆がおもしろがって、イジっていただろうことは、容易に想像がつく。しかし、雑誌ではこれらの証言は、あくまで目撃したことであり、小山田がやったことではないとも書かれている。

何かに閉じ込めていたずらをするのが流行っていた

 小学5年の時、クラスも違う沢田君と小山田が、土曜日に行われる「太鼓クラブ」というあまり人気のないクラブの同じグループになった。小山田が数あるクラブ活動の中から太鼓クラブを選んだ理由は、「踊るのがヤ」で、「踊らなくていいようにするには、太鼓叩くしかなかった」と回想している。

 こうして小山田は、沢田君と、土曜日の数時間、同じグループで太鼓を叩くことになった。

〈段ボール箱とかがあって、そん中に沢田を入れて、全部グルグルにガムテープで縛って、空気穴みたいなの開けて(笑)、『おい、沢田、大丈夫か?』とか言うと、『ダイジョブ…』とか言ってんの(笑)。そこに黒板消しとかで、『毒ガス攻撃だ!』ってパタパタってやって、しばらく放っといたりして、時間経ってくると、何にも反応しなくなったりとかして(中略)本人は楽しんではいないと思うんだけど、でも、そんなに嫌がってなかったんだけど。ゴロゴロ転がしたりしたら、『ヤメロヨー』とか言ったけど〉(同前)

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