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「友人と思っている」段ボールに閉じ込めて、黒板消しの粉を振りかけて…小山田圭吾が語る“後悔”

『小山田圭吾 炎上の「嘘」』より #2

5時間前

source : ノンフィクション出版

genre : ニュース, 社会

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 2021年7月、ミュージシャン・小山田圭吾氏は表舞台から姿を消した。過去に雑誌に掲載された自身の“いじめ告白”記事がSNS上で炎上し、就任したばかりだった東京オリンピック開会式音楽担当の辞任を余儀なくされたのだ。

 小山田氏は炎上の直後に発表した声明文で、問題とされる雑誌の記事について「事実と異なる内容も多く記載されております」と主張している。では、実際には、現場で何が起きていたのか。

 ノンフィクション作家の中原一歩氏による小山田氏インタビューの一部を『小山田圭吾 炎上の「嘘」』(文藝春秋)より抜粋して紹介する。(全4回の2回目/最初から読む

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小山田圭吾氏 ©文藝春秋

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「事実と異なる」こともある、では実際にした行為は?

 終始、小山田は冷静な対応だった。特段、弁護士や事務所のマネージャーにSOSを求めるわけでもなく、手元にカンペがあるわけでもなかった。緊張のせいか、ところどころ言葉を噛んだりはすることがあったものの、自分の言葉で考えて話している様子が窺えた。

 では、小山田が実際に自分で行った行為は、雑誌の中で語られているうちの、どれなのだろうか。

 その相手は、『クイック・ジャパン』に登場する沢田君である。

 沢田君との出会いは小学2年生の時のこと。転校生だったそうだが、彼の登場に、学校中が衝撃を受けたと書かれている。

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