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なぜトランプは生き残ることができたのか? 不肖・宮嶋がみたシークレット・サービスのヤバすぎる実態

10時間前
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不肖・宮嶋が見たシークレット・サービスの全容

 シークレット・サービス。その名に反し、秘密裏に警護対象者の周りに身を潜める警備体制でなく、屈強な警護要員がこれ見よがしに幾重にも警護対象者や群衆を取り囲む。

 当初は、財務省所属のエージェントたちであったが2001年のアメリカ同時多発テロ事件以降は国土安全保障省に移管された。2017年11月、米軍横田基地に舞い降りた当時のトランプ大統領とそれをとりまくシークレット・サービスを身近に見る機会を得た。東京都下にある米軍基地でありながら地元警視庁やMP(ミリタリーポリス=憲兵隊)よりブイブイ言わせていたのがシークレット・サービスであった。キャデラック・ワンともビーストとも呼ばれる大統領専用車から大統領の同じ血液型の輸血装置まで装備した救急車。

©宮嶋茂樹

 そしてNBC(核・生物・化学)兵器にも対応できる特殊車両にエアーフォース・ワンとも交信できる衛星通信特殊車両等を世界中のどこにでも運びいれてくるそのロジ(兵站)に輸送能力だけでもすごいのに、エージェントのスキルやその訓練もえぐいという。何ちゅうても世界最強の権力者をまもるためなら群衆の中でもためらわず銃を抜く。また銃器の持ち込みはその国の主権の侵害にあたるのを承知で、アメリカ国内と同じ装備を持ち込むのもためらわない。

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 米軍基地内のみならず、歴代の米大統領の訪日時には時折、日本では持ってはいけないはずのAR-15の軍用版とも言えるM4を構えるエージェントが目撃されているし、不肖・宮嶋も2019年6月大阪で開催されたG20サミットの歓迎夕食会が行われた大阪城西の丸庭園がら少し離れた大阪城天守閣に、ライフルケースを担いで上りそこで待機するシークレットサービス・エージェントとおぼしき男たちを撮影したことがある。