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戦慄した石丸氏の著書の中身

 石丸氏は著作に何と書いていたか。自分のメンタルが強い理由について相手の問題はどうなっても知りませんと割り切れるところ、と書いていたのだ。いろんな立場や意見を受け止めて考えていくのが政治家だとしたらそれでは意見を届けることが難しくなるのでは? という武田氏の質問だった。これに対して「本当に熟読されました?」ときたのである。熟読のプロの武田氏にそれを言うなんて大谷翔平に「本当に野球選手なんですか?」と言って小馬鹿にするようなものだ。次は私が質問しようと考えたが中継の時間が5分と決められていたのでタイムアップ。

 ちなみに私が石丸氏に質問しようとしたのはこれだ。

『石丸伸二氏言動で控訴棄却 市に賠償の一審支持、広島』(共同通信7月3日)

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 石丸氏は、安芸高田市長時代、山根温子市議から「“どう喝を受けた”とのうその主張で名誉を傷つけた」などとして訴えられていた。一審では山根市議の主張が認められて市が33万円の賠償を命じられていたが、3日の控訴審判決でもこの判決が支持されたことになる。

記者会見する安芸高田市長時代の石丸伸二氏 ©時事通信

石丸伸二とは一体何なのか、根拠の無い実体のままここまできたのか?

 もともと石丸氏は市議会と「戦う」様子をYouTubeで「可視化」して注目を浴びた。市議から「どう喝を受けた」という主張もそうだ。恥を知れ、と叫んでネットで喝采を浴びてきた。しかし裁判ではその主張があらためて否定されたのである。となると石丸伸二とは一体何なのか、根拠の無い実体のままここまできたのか? ......背筋がゾクッとする。石丸氏は他にも裁判で負けている。それらの件を生放送で直接聞きたかった。

 興味深いのは、選挙特番当日の石丸氏の言動を、石丸氏側から見ると次のようになることだ。

『「マスコミ返り討ち」「大手3社が炎上」「公開○刑」…都知事選後も石丸伸二さんの過激な切り抜き動画がバズりまくる』 (中日スポーツ7月8日)

 石丸氏の知名度を高めてきた過激な「切り抜き動画」が、都知事選後もYouTubeやTikTokで多数の再生回数を稼いでいた。動画には「マスコミ返り討ち」「不適切発言で大手3社が炎上」「煽る日テレ公開○刑」「印象操作」「もはや放送事故!?」など過激なテロップやタイトルが入っていた。