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選挙特番の時間切れで、石丸伸二氏に質問できなかったこと 市長時代の名誉棄損裁判で敗訴、賠償金も命じられ…

13時間前
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地上波メディアには厳しい反面、〇〇は褒めていた

 私が当日石丸陣営の現場にいた人に聞くと、地上波メディアには最初から厳しい反面、ニコニコ動画やアベマなどネット媒体は褒めていたという。なるほどと思う。ラジオでも最初からけんか腰で会話が成り立たなかった理由もわかった。“地上波メディア”と戦っているように見える姿は支援者にウケるのだろう。 

 長年にわたって全国各地の選挙現場を取材するフリーライターの畠山理仁氏は、石丸氏の選挙戦を「『切り取り民主主義』の台頭」と述べている。畠山氏はその演説について、

《「『政治屋の一掃』といったフレーズが分かりやすい」ため、一部を切り取った動画を作りやすいと指摘。そうした動画は再生回数が稼げるため、さらに多くの配信者が演説に集まる。これまで政治に接点のなかった有権者には、石丸氏が「政治的な初恋の相手」となり、無党派層のファンが拡大したとみる。》(東京新聞7月9日)

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6月19日、都知事選告示前におこなわれた共同記者会見で「政治屋の一掃」と書かれたボードを掲げる石丸氏 ©時事通信

 市長時代から、市議や記者らと対立する動画などがネット上で人気を集めていた石丸氏。その点について都知事選後におこなったトークライブで畠山氏に聞くと、

「石丸さんの囲み取材などでは記者の方がなかなか質問しないんですよ。何か質問して今まで動画で晒されてきた記者のことを知ってますからね」

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