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「遺族厚生年金」は夫の老齢厚生年金の75%程度(65歳時点の原則の金額で計算)。夫婦2人の時よりも年金収入が減ってしまいます。妻の「老齢基礎年金」を繰り下げることで増額して、これをカバーするのです。5年間繰り下げれば42%増。年金額が78万円の人であれば、約110万円となります。年間110万円の年金だけなら、税金はかかりません。「遺族厚生年金」は非課税です。
では、実際みんなはどうしているのか。
2020年の厚生労働省調べでは、「繰り上げ」をした人が5.3%。「繰り下げ」をした人が1.1%、残りの93.6%の人は65歳からもらい始めているとのこと。それだけ自分で決めるのは難しいのかもしれませんが、悔いのない選択をするためには「年金をいつから受け取るのか」ということにしっかり向き合っていただきたいと思います。
板倉 京(いたくら・みやこ)
税理士、マネージャーナリスト
保険会社・財産コンサルティング会社、税理士法人等で税理士業務に携わる。開業独立している女性税理士の組織、ウーマン・タックス代表。テレビ出演や全国での講演、書籍の執筆などの活動も多数。著書に『夫に読ませたくない相続の教科書』(文春新書)、『定年前後のお金の正解』(ダイヤモンド社)など。
税理士、マネージャーナリスト
保険会社・財産コンサルティング会社、税理士法人等で税理士業務に携わる。開業独立している女性税理士の組織、ウーマン・タックス代表。テレビ出演や全国での講演、書籍の執筆などの活動も多数。著書に『夫に読ませたくない相続の教科書』(文春新書)、『定年前後のお金の正解』(ダイヤモンド社)など。