谷 ヒゲは薄いので脱毛はしていないんです。年間で10本くらいしか生えないので自分では気づかなくて、人に指摘されたらピッと抜いてます(笑)。足も23cmと小さく、元々鳩胸だったし、女装に向いている体質だったのかもしれません。
痴漢にストッキングを破られたことも
――女装をするようになって、日常生活で困ることはありますか?
谷 電車に乗ると男性から痴漢されることがあります。「僕が男だと分かってやっているんだろうな」という人もいます。「男だから触ってもいいじゃないか」と考える人もいるみたいなんです。ストッキングを破られたりする物理的な損害もあります。
最近は触るのではなく、偶然を装ってカバンでお尻をガンガン叩いてくる男性が結構多いんです。駅で女性にわざとぶつかる「ぶつかりおじさん」と似たような行為なのかもしれません。痴漢を捕まえていた時期もありましたが、今は振り払って触るのを止めたら、それで放っておいています。
――痴漢に何か対策はしていますか?
谷 「男です」と書いたプレートを首から下げていたことがあります。男だとアピールすれば大丈夫かと思ったのですが、それでも触ってくる人はいましたね。そのプレートは、女装で男子トイレに入るときも使っていました。
――女装をして男子トイレに入ると、周りはどんな反応ですか?
谷 「男です」と書いたプレートを付けていても、スカートを穿いて入っていくとびっくりさせてしまいますね。今は、よく行くところの「誰でもトイレ」の場所を大体把握しているので、女子トイレはもちろん男子トイレにも入らないよう配慮しています。
――谷さんは「女装パパ」として妻子がいることを公表されていますが、夫やパパという立場で女装していて困ることはないですか?
谷 普段からこのままで、子供の幼稚園の送り迎えなども問題なく行っています。ただ、結婚式を挙げる際に少し困ったことがありました。
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