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7月7日 中央区・フランス料理屋 （午後1時30分～午後4時）
タイミーがスキマバイトだということを逆手にとられ、本業のデスクから「スキマ時間つくるから、都知事選の取材も手伝ってよ」との電話が入る。
午前中に電話取材、この日の夜はいよいよ都知事選の投開票だ。午後に一軒、人を訪ねてほしいとの指示もあった。つまり、今日のスキマ時間は昼あたり。探してみると、銀座付近のフランス料理屋で皿洗いの募集があった。
これまでのタイミー経験から、申し込めるバイトが最も多くなる服装は、汚れてもいい黒のスラックス、黒の運動靴に、白のTシャツということは分かっている。そんな格好で家を出たので、この店にも難なく応募できた。
レストランはこれまでの店の中でも断然タイミー慣れしていて、ほかのバイト先ではあった、最初に名前を聞かれるという建前上の儀式もすっ飛ばされて仕事開始。20種類くらいある皿や鍋、トレーの位置を5分でざっくり教わり、あとはひたすら皿のソースを拭って食洗機に入れる、終わったら定位置に戻す。それを2時間半繰り返した。
終わったら「4時で上がってね」とだけ言われ、すごすごQRを読み込んでチェックアウトして帰る。感謝の何かとか、お疲れ様、とかもない。手がちょっとガビガビになったのと、自分はめちゃくちゃ代替可能な部品なんだという感慨を噛み締めて帰った。
夕方、「石丸伸二さん、多分2位だよ！ 原稿も何か書いてもらうから！」とデスクから連絡が。あわてて取材に繰り出したのだった。
（バイト代：時給1177円 交通費500円 計3443円）
