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 この後、夫婦は1989年12月20日にエリザベート・ブリシェ(同12歳)、1990年5月16日にジョアンナ・パリッシュ(同20歳)、同年11月21日にナターシャ・ダネ(同13歳)、1993年12月18日にリディ・ロジェ(同29歳)をソトゥ城で魔の手にかけ、遺体を自宅敷地内や近隣の森に遺棄する。一方、警察はそれぞれの家族から失踪届を受けていたものの、彼女らに目立った共通点はなく、ましてや同一犯により殺害されているとは考えもしなかった。ちなみに、1989年12月に殺害されたエリザベートが誘拐されたのはベルギーで、行方不明者が他国にまたがっていることも捜査を撹乱させる要因となった。

「全身を野生動物に食いちぎられていた」

 ただ、ミシェルとモニクは危険を察したのかその後、ソトゥ城を保持したままベルギーに転居し、7年間鳴りを潜めてから、2000年に犯行を再開。同年5月16日に高校から帰宅途中のセリーヌ・セゾン(同18歳)を誘拐、強姦・殺害した挙げ句、ベルギー国内の森に遺体を捨てる。翌2001年5月5日にはフランスに戻り、地元の図書館で知り合ったタイ出身のマナンヤ・トゥンポン(同13歳)をソトゥ城に連れ込み強姦し絞殺。彼女の遺体は翌2002年3月に発見されたが、全身を野生動物に食いちぎられていたそうだ。

 そして2003年1月9日、最後の犠牲者となるエステル・ムーザンが殺される。死亡時、彼女はわずか9歳だった。