「中身のない子が育っちゃった」「無責任な商売をやっていた」

 SPEEDを輩出した沖縄アクターズスクール校長のマキノ正幸は、一連の報道を受けて、《SPEEDのメンバーは、若くてまだ何も教育されていない状態で、世間も知らず芸能人としてデビューしてしまった。事務所が何でもお膳立てして、何かあれば守ってくれる。厳しいかもしれないけど、そんな環境だったから中身のない子が育っちゃったんだと思う》と、今井や上原に対し嘆きを隠せなかった(『婦人公論』2017年11月14日号)。

 それと同時に、《もちろん、僕も彼女を東京に送り出して、事務所に預けるだけで、何もできなかった。無責任な商売をやっていたと思う。だから、スクールを卒業してデビューした子たちは、誰一人連絡してこない。いま思えば、僕は安室に対しても今井に対しても、愛がなかったのかもしれないね》と、同じ頃引退を発表した安室を含め、デビューさせた教え子たちに責任をとりきれなかった自身を省みてもいる(同上)。

マキノ正幸氏の著書『才能』(講談社)より

それぞれの“今”は…

 それでも沖縄アクターズスクールが彼女たちの母校であることには変わりない。一昨年(2022年)10月に沖縄で開催されたイベント「沖縄アクターズスクール大復活祭~本土復帰50周年記念~」には島袋が出演したほか、今井と上原がサプライズゲストとして登場し、3人で「Body & Soul」を熱唱した。このとき、新垣の姿はなかったが、島袋は《それぞれの今があるから。ひっちー(新垣)のポジションは、そのままにして気持ちは4人で1つです》と強調した(「サンスポ」2022年10月2日配信)。

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 新垣は2013年に結婚したのを機に事務所を辞めたと伝えられる。それでも2021年には、SPEEDの結成25周年を記念したトリビュートアルバムのジャケットのイラストを手がけるとともに、インスタグラムを開設し、その後も頻度は少ないものの更新を続けている。

新垣がジャケットのイラストを手がけたトリビュートアルバム 『SPEED SPIRITS』

 先述のアクターズスクールのイベントに登場した上原は、その直前、2022年8月に美容家への転身を宣言、昨年1月には再婚相手の夫と子供たちとともに沖縄に移住している。地元でエステサロンの経営者として活動する一方で、昨夏には夫とは別の男性との関係も報じられた。