高校2年生のときに白血病になり、約100人から輸血の提供を受けたタレントの友寄蓮さん(29)。回復後、献血などの啓蒙活動を行う中、2021年、26歳上の前小金井市長・西岡真一郎さん(55)と結婚。“年の差婚”としてメディアでも話題になった友寄さんに、若年がん患者の闘病について、また、お子さんを持った現在に至るまで、話を聞いた。(全3回の2回目/3回目に続く)

友寄蓮さん ©釜谷洋史/文藝春秋

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闘病中に食べていたものを見ると、当時を思い出してしんどくなる

――闘病中に見聞きしていたものって、今でも触れるのがしんどくないですか。

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友寄蓮さん(以降、友寄) それはありますね。やっぱり当時を思い出しちゃうんで。入院中に励まされていた曲も、今は逆に聴けなくなっちゃって。

――入院中、口にした食べ物も嫌になったり?

友寄 抗がん剤を使うと白血球の数値が減少して抵抗力が落ちてしまうので、ちょっとした菌やウイルスに感染しやすくなるんですね。だから、乳酸菌とか、納豆菌とか、菌のつくものはあらゆるものがダメで。

 生野菜もNGだったので、サラダも全部湯通ししてあって、ビチャビチャなんです。あとは、滅菌された缶詰の果物とか、湯豆腐もよく出ましたね。

――今は好んで湯豆腐は食べないですか。

友寄 湯豆腐も果物の缶詰も、ちょっと無理ですね。その当時手にしていたメーカーのお茶も、見るだけで「ウッ」となっちゃうんです。

 湯豆腐や果物の缶詰に何の罪もないので申し訳ないんですけど。

 

闘病中に登校したら茶髪のウィッグを注意された

――高校2年生の11月から1年4ヶ月にわたって入院生活を送られたということですが、その間、登校できない状況だったのでしょうか。

友寄 体調が安定したとき、病院から「学校に行ってもいいよ」と許可が出て登校したんですけど、思った以上に周りの視線がしんどくて。

――好奇の目で見られる?