高校2年生のときに白血病になり、約100人から輸血の提供を受けたタレントの友寄蓮さん(29)。回復後、献血などの啓蒙活動を行う中、2021年、26歳上の前小金井市長・西岡真一郎さん(55)と結婚。“年の差婚”としてメディアでも話題になった友寄さんに、若年がん患者の闘病について、また、お子さんを持った現在に至るまで、話を聞いた。(全3回の1回目/2回目に続く)

友寄蓮さん ©釜谷洋史/文藝春秋

◆◆◆

白血病の寛解後も入退院を繰り返した

――白血病の寛解から10年以上が経ちました。今でも体調には気を使っていますか。

ADVERTISEMENT

友寄蓮さん(以降、友寄) ものすごく気をつけてますね。人より体が弱いことは自覚してるので、夜遊びしないとか、飲み会に参加しないとか、そういうささいなことなんですけど、生活のリズムを崩さないようにしています。

――白血病になる前から体が弱かった?

友寄 もともと丈夫で病気も全然したことがなかったんですけど、寛解後は体質が変わった気がします。退院した18歳から21歳までに6回、入退院を繰り返しました。

――病気にかかりやすくなっていた?

友寄 免疫がほとんどなかったんだと思いますが、普通なら風邪ですむようなことでも、こじらせて肺炎になってしまったり。生肉が主な感染源となるカンピロバクター腸炎にもなったんですけど、生肉なんてもちろん食べてなくて。なんでだろうと考えてみると、おそらく、生肉を使った包丁やスポンジの管理といったお店の調理法の問題かもしれないなと。

 他の人なら問題にならないようなことでも、自分だと大げさなことになってしまうことが続いたので、今も気をつけていますね。

 

高校2年生のときに白血病が発覚

――高校2年生のときに白血病が発覚したそうですが、なにか症状はありましたか。

友寄 発覚の2ヶ月くらい前から風邪のような症状が続いていました。咳が止まらず、頭痛や息切れもあり、とにかく体が重くて、大事なテストの時間も気を失ったように寝てしまってたんです。

 ただ、うちは母がすごく厳しくて、「具合悪いから休んでいい?」と言っても、「朝ご飯食べられたんだから大丈夫でしょ」みたいな感じだったので(笑)、這うようにして学校に行ってました。

――この頃、すでに芸能活動をはじめていたんですよね。

友寄 中3のときに俳優養成所に入って、高校から本格的に芸能活動がスタートしたばかりでした。