書いていくうちに、火種で残っていたものがメラメラと燃え出した
――そして、X(旧twitter)に。
矢沢 ちょっと触れるぐらいのつもりでXに書いたんですけど、書いていくうちに火が付いちゃったというか。140字で15ぐらい投稿したけど、Xじゃ書ききれないなってnoteのほうで詳しくやろうって。
今度はnoteで書いていくうちに、火種として残っていたものがメラメラと燃え出したという。ずっと封印していたことだし、そういうのを吐き出すのってお笑い芸人としてカッコ悪いなとも考えたけど、「書かなきゃいけないな」と。
ここで書いておかないと、また何年かしてぶり返すんじゃないかなって。だったら、すべて吐き出しておこうと思ったんですよね。
――どんな反響が。
矢沢 これが肯定的な反応ばかりで。僕って、なにか呟くと賛否両論だったり、炎上したりすることが多いんですけど、今回に関してはいい感じで肯定が98%って感じでした。
2022年に実家が放火されて全焼
――炎上といえば、2022年に実家が放火されて全焼したことでも話題を呼びましたよね。その件でもお話を伺いたいのですが、実家は戸建てだったのですか。
矢沢 戸建てです。放火されたのって、2022年の7月1日なんですけど、僕はその半年前からタイに長期旅行していたんです。で、7月1日、トークライブに出るために福岡に行ってたんですけど、その日に燃やされました。
――ライブの最中に「家が燃えています」と知らされた?
矢沢 ライブ当日の朝、明け方ですね。僕は寝ていて、起きたら警察から30件ぐらい着信が入ってて「これは、なんか起きちゃったな」と思って掛け直したら火事だということで。帰りたかったんだけど、もう鎮火していたし、家も埼玉にあったんで、いま帰ろうが翌日に帰ろうが一緒だと判断して。
現場検証も翌日に行われるということで、「じゃあ、明日の朝イチに帰ります」と警察と消防の方に伝えて、トークライブに出ました。
――実家の放火を知らされてのトークライブ、心ここにあらずになりませんでしたか。
矢沢 マジでキツかったですよ。頭が真っ白になっちゃいましたよね。しかも、僕が主役のトークライブで、2時間か3時間あったんですよ。だから「先に言っておきます。家が火事になっちゃったので、今日はすいません、うまくしゃべれるかわかりません」みたいなことを言いました。で、スベったら「家が火事になったもんで」と言って。
――被害の程度って。
矢沢 半焼とのことだったけど、僕からしてみるとほぼ全焼だろうって感じ。7割くらい燃えちゃっていたけど、崩れ落ちていないと全焼にはならないらしいんです。
1階の仏間だけが残っていて、床は崩れ落ちてるし、1階から2階を見上げると天井が空みたいな。