実は10日間だった出家を3日で終わらせて下山
――出家の期間はどれくらい?
矢沢 僕と親友は3日間です。本当は10日間だったんですけど、僕は親友から3日間と聞かされていて。3日目の朝に「今日で終わりだろ?」って親友に確認したら、「エッグ、仕事があるからお師匠様に今日で終わりにしますって言ってくれないか」って頼まれたんです。
「3日で終わりなのに、なんでわざわざ断りを入れるんだ?」と聞いたら「実は10日間なんだよ」って。親友は最初から10日間やるつもりがなくて、僕も3日間だと思っていたから7日間プラスするのはキツイなと思って、親友の言う事を聞いて2人で山を降りました。
――そして、日本に。
矢沢 戻りました。また、いくつかの国を回ってたけど、コロナ禍になったので帰国して、2年ほど日本にいて。で、落ち着いてきたのでタイのサムイ島に半年暮らして、日本に戻ったら家が放火されたというわけです。
サムイ島で出会った妻
――現在、タイの方と結婚されているんですよね。
矢沢 家が燃える前、タイに長期旅行に行っていた時に、妻と出会いました。謎の高熱に襲われて、サムイ島の国際病院に入院していたら、犬に噛まれた友人に付き添っていた妻がいて。彼女はバカンスでサムイ島に来ていたんですけど、たまたま話したら気が合って。彼女がバンコクに戻っても、連絡を取り合い続けて、お付き合いが始まって。
僕もしばらくサムイ島にいたんですけど、彼女のいるバンコクに移って、2023年3月に結婚しました。
――結婚の決め手は。
矢沢 これ僕だけがそうだったのかもしれないんですけど、海外で友達や恋人ができても会話が続かなかったんですよね。妻と出会う前にもタイ人の方とお付き合いしていたんですけど、やっぱり話が続かなかったし、話題も噛み合わなかったんです。だけど、妻はそういうのが一切なくて、まったく会話が途切れなくて。
出会った当時、妻は29歳で。ちゃんとしないといけないなって、付き合って2週間くらいでご両親のもとへ挨拶に伺って「結婚前提でお付き合いさせていただいております」的なお話をさせてもらいました。