バンコクでの仕事と経済事情

――バンコク在住だと、お仕事はどんな感じで?

矢沢 特にこれってものをやっていないんですけど、日本に帰ってイベントをするとか。最近だと、「情報原人」についてnoteに書いたり。

 いずれはタイでビジネスをやりたいし、実際に進めたりもしていたんですけど、結婚式を挙げたり、その準備で忙しくなってしまって。ちょっと落ち着いてから、また動き出そうと考えていますね。

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――ちょっと前まで円安でしたけど、日本よりも安く生活はできますか。

矢沢 よくノマドっぽい人たちが、「プール付きマンションに住んでます。でも5万円で生活できます」とか言ってたりするじゃないですか。あれ、嘘ですよ。

 円安を考えると、そういうところは最低でも家賃は6万~7万円するんじゃないですかね。安くてもプール付きなら5万円くらいはするしバンコクの都心部なら10万円以上は平気でします。

 タイのチャーハンとか200円で食べられるけど、毎日タイ料理ってわけにはいかないじゃないですか。日本食や洋食も食べたいし。でも、そうなるとラーメンなんて高いと1500円とか2000円以上しますから。電気代も日本ほどじゃないけど、結構するし。5万円なんかでやっていこうとしたら、相当ひもじい思いをすることになりますよ。

タイの「大雑把」な魅力

――このままタイで暮らすつもりですか。

矢沢 日本に帰る気はないですね。里帰りはしますけど、ずっといるつもりはないです。僕と同じようにタイに住んでいた友達が日本に一時帰国してるんですけど、「やっぱり、日本には住めない」と言ってます。日本はすべてにおいて細かすぎるというか。

 タイってビックリすぎるほど大雑把で、軽く気絶しそうになる場面も多々あるんですけど、そのぶん気楽でいられるんです。日本に帰ると、いいようのないプレッシャーを感じるんですけど、タイだとそんなものが一切ない。「あれ食べたい、誰々に会いたい」とかはありますけど、日本にはたまに帰るだけで、こっちが拠点でいいかなという感じですね。

――タイの大雑把さに魅せられたと。

矢沢 プレッシャーの話と被るけど、日本だと魂を瓶に入れて、さらにキチッと蓋をして守りながら生きている気がしちゃうんです。でも、タイだと大事に守っていた魂を瓶から出して洗ってる感覚に陥るんです。花粉症で目がグチャグチャになると、目ん玉を取り出して洗って、また戻したくなるじゃないですか。あんなノリで魂を洗えちゃうのがタイで、サムイ島を訪れたときにそれを強く感じたんです。

 

 あのう、ベラベラしゃべっちゃいましたけど、僕にとって松本(人志)さんは神ですし、文春さんはメッチャ敵側なんで。そこんとこは、改めてハッキリさせておいてください。

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