著者は主に実用書・ビジネス書分野で本の装丁やページレイアウトを手掛ける、超売れっ子のブックデザイナー。装丁の仕事だけで年間約200冊を請け負う。日々多忙を極めるが、スタッフは雇わず、経理関係以外の「やるべきこと」はすべて1人でこなす。その上、ジョギング約4キロ、ダンスの練習、1日1冊の読書、ゲームなど数々の「やりたいこと」を、長年、毎朝必ず続けている。一体どうしたらこんなことができるのか。独自のノウハウが詰め込まれた本書がヒット中だ。
「たとえば著者と喫茶店で新刊のデザインの打ち合わせをすると、私が会社に戻ってパソコンを開く頃には、すでにいくつかのデザイン案がメールで届いているんです。しかもクオリティも高い。仕事の速さと、毎日数多のルーティンをこなしていることは業界でも有名で、この著者なら面白い本ができそうと期待し、執筆を依頼しました」(担当編集者の千葉正幸さん)
《「きちんとやる」より「小さく続ける」》《「ない」時間は朝につくる》などの習慣術を柱に、著者ならではの仕事のやり方や人生哲学も盛り込まれ、エッセイのような面白さも。
「継続は大変というイメージがあるなか、著者は『続けることは楽しい』と言い切る。それにより心を動かされ、読後に何かを始めたくなる読者が多いようです」(担当編集者の橋本莉奈さん)