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「(のんびりとした空気は)ありますよ、いまでも。だから出てきたころはね、どうしてもついていくのが大変でした。でも、いまではもうこっちのほうが長いんで、馴染んでるんで、沖縄に3日もいたら退屈で仕方ないです(笑)」
奥様とのふたり暮らし。人の紹介で49歳のときに結婚したそうなので、まだまだ新婚さんといえるかもしれない。いずれにしてもまだ若く、お店に関しても後継者問題に悩まされるようなことは当分ないだろう。
同期のふたりで切り盛り
「そうですね。まだそこまでは。あと15、6年ぐらいはまだ大丈夫と思うんだけど。でも人を育てるのも大変で、やっぱり。なかなか根気のある人がいないんですね、いま」
最初に出てきてくださった方は、そんななかでは珍しい、根気のある若手だったということか。と思いきや……。
「いや、自分と同級生なんですけど。一緒に入社した子なんです。たまたま自分が引き継ぐときに、一緒にやっていこうということになって」
そんな同期の安藤元彦さんにも話を伺おう。ずっとふたりで働いているというのは、楽そうに見えて大変なのでは?
「まあまあ、自分ももう何年も一緒にやってるから、ある程度いろいろ知ってるんで」
気心の知れた関係だということだ。なお安藤さんは沖縄ではなく高知の出身で、大阪の会社で小波津さんと知り合って現在に至る。寺町では出前も多いため、長い年月を経て培ったコンビネーションを活かしながら店を切り盛りされているようだ。
さて、最後はラーメンで締めようか。でも、ヤキメシもいきたいよね、と話していたら、セットならお得だと声がかかる。よし、それでいきましょう。