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多少神経質なところはあるものの穏やかな人だと思っていた夫の罵声に、A子さんは驚きました。

夫は深夜まで怒り続けて、ついには「どうせ職場に前の男がいるんだろう」とA子さんの浮気を疑い始めました。A子さんが同僚とのLINEを見せて、そんなつもりはない、以前の仕事が好きでいつか復職したいと思っていたから……と話しても、夫の怒りは収まりません。

「じゃあ、どうしてわざわざ男がいる場所に行くんだ」と言われて、A子さんは驚きました。

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「男性がいるから職場に復帰したいわけではないし、仕事で男の人と話すことなんて普通にあるし、私には男友達だっているし……」と言うと、夫はますます怒り、「男友達? ほら、やっぱりお前は浮気をする人間だ。俺は職場で女と話したことなんてないし、女の友達もいない。まともな人間はみんなそうだ」と怒鳴ります。

「女が外に出たら何をしでかすかわからない」

女性の影がなさそうな人だからと思って結婚した部分はあるものの、まさかここまでとは……。あっけに取られているA子さんに、夫は「女が外に出たら何をしでかすかわからない。家から出るな」と怒鳴り、「仕事を取るのか離婚するのかどちらか選べ、お前は娘を捨てようとしているんだから親権は俺がもらう」とめちゃくちゃなことを言いました。

そこまで大ごとになると思わなかったため、A子さんは慌てて謝り、復職はしないと約束しました。

しかし次の日から、夫はA子さんを厳しく監視するようになりました。

夫が仕事に行っている間は、2時間おきにLINEが送られてきます。家にいる時は、リビングにあるデジタル時計の日付と時間を写して、家にいること、娘と一緒にいることを証明しなければいけません。外出は必ず事前に夫に許可を取り、買い物に行っている時も、友人と会っている時も、電話がかかってきて男性がいないかを確認されます。そして夫が帰宅したらスマホの中身をチェックされます。

A子さんはこれまで不倫をしたことはもちろん、不倫をしたいと思ったことすらありません。とても不本意でしたが、夫が「言うことを聞かないと不倫の意思があるとみなして離婚する」と言うので、仕方なく従うしかありませんでした。