娘が本気で受験勉強を始めたのは、小学6年生の12月下旬でした。一般的な中学受験の準備期間が2〜3年ということを考えると、かなり直前の対策だったことは間違いありません。しかし娘の志望校は本人の学力と乖離(かいり)のない、ほどほどの偏差値の学校でした。学校で習わない難問ばかりが出題される難関校とは異なり、学校での勉強に加え、少し受験対策をすれば十分間に合うレベルでした。
そこから年末年始を挟んだ17日間は、親子で気合いを入れて受験勉強に取り組みました。その間は、私も仕事を入れずに娘の勉強をつきっきりでみました。具体的なスケジュールは以下の通りです。
・午前4時起床勉強をスタート。
・午前6時半朝食をとって、再びお昼まで勉強。
・午後1時昼食。日替わりでいろいろなお店のランチを食べに行き、ほっと一息。
・午後3時半買い物をして帰宅したら犬の散歩。入浴後に軽めの夕食。
・午後7時就寝。
とにかく重要なのは「教える人がイライラしない」こと
勉強計画については、とにかく過去問題を解くことに集中しました。試験本番まで時間がなかったこともあり、その他の勉強は一切していません。10年分の過去問題を用意し、1日当たり1年分を本番と同じ制限時間で解き、終わったら私が採点して間違えたところを見直すということをひたすら繰り返しました。
わが家では私が勉強をみましたが、勉強を教える人は親でなくても誰でも構いません。注意したいのは教える人が不安になったり、イライラしたりしないこと。「こんな問題も解けないでどうするんだ!」などと怒ってしまっては、子どもが勉強に集中できません。
うちでは親子そろって「落ちたら落ちたで公立に行けばいいか」というような心もちだったので、過去問を解いている時も娘はたくさん間違えましたが「まだ、こういうことも知らなかったのか」と呆れはしたものの、特段イライラはしませんでした。親がイライラしてしまったり、仕事で時間が取れなかったりと、何らかの事情で教えられない場合は、学習塾に通わせることも選択肢に入るでしょう。しかしその場合も、睡眠時間の確保は絶対条件です。