吉野家が新事業として選んだのは、「ダチョウ」の活用でした。

美しいピンク色の断面の薄切り肉が載せられた丼。
食欲をそそります。

吉野家が28日から一部店舗で販売を開始したのは、ローストビーフではなく、ダチョウの肉を使った「オーストリッチ丼」です。

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牛丼チェーンを展開する吉野家ホールディングスは、ダチョウを使った事業を開始すると発表しました。

吉野家ホールディングス・河村泰貴社長:
将来の暮らしの様々な場面の選択肢の一つにオーストリッチがある。

脂が少なく低カロリーで、豊富なビタミンや鉄分が含まれるダチョウは、牛や豚と比べて少ない餌で成長することから近年、環境にやさしい食材として注目されています。

から揚げなど牛肉以外のメニューにも力を入れ、畜種分散を進めてきた吉野家は、2000年代からダチョウに着目。

子会社が7年前から自社牧場の運営を開始し、ダチョウを食・健康・美容の面で活用すべく研究を続けてきました。

その過程で、高付加価値が期待される副産物も発見。

ダチョウのオイルを使ったスキンケア製品の本格販売を開始します。

吉野家ホールディングス・河村泰貴社長:
ビジネス的なメリットは、まだまだこの先オーストリッチミートだけではビジネスは成立しない。これから育てていく事業だと考えている。

吉野家にとって牛、豚、鶏に続く“第4の肉”となるダチョウ。

今後も、羽や骨など全ての資源を有効に活用すべく研究を続け、肉やオイルを他社へも販売し、事業の柱として拡大を狙います。