「平安顔がものすごく似合っている。そういえばプライベートでもずっと平安の顔していたなって。はんなりしすぎて、他の仕事まで影響出ちゃってるんじゃないかと」

 お笑いコンビ「はんにゃ.」の川島章良(42)は小誌の取材に、相方の金田哲(38)の“平安顔”をこう絶賛する。

近年は「燃えよ剣」(2021年)など映画で活躍する金田哲

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真っ昼間から迫り…

 道長とともに青春を過ごした平安貴族・藤原斉信を演じる金田。ファーストサマーウイカ演じるききょう(清少納言)との恋模様も話題となった。17話では深い仲となったききょうに真っ昼間から迫り、十二単の胸元にもみじを差し込む艶っぽいシーンも。だが、

ききょうを口説く藤原斉信

「この時、金田さんはものすごく緊張していました。なのに、ききょうには馴れ馴れしく振舞う演技をしているので、ギャップが面白かった(笑)。撮影が終わってスタジオから出てくる表情は真剣そのもので、バラエティ番組では見たことのない顔をしている。本気で臨んでいるのが伝わります」(風俗考証担当の立正大学・佐多芳彦教授)

平安貴族「F4」の一角を担う斉信(左)と公任

『よしもと男前ランキング』

 2004年、18歳のときに吉本興業の養成所・NSCに入学するため愛知県田原市から単身上京。NSCで出会った川島とコンビを組み、翌年にデビューした。語尾に「ねーし!」をつけるギャグや「ズクダンズンブングンゲーム」で一世を風靡し、全盛期にはレギュラー番組を10本抱えた。

「特に金田は『よしもと男前ランキング』で2位にランクインするなど、イケメン芸人として人気を博した。女優の森カンナとの交際が報じられたこともありました」(芸能記者)

 10年には、映画「私の優しくない先輩」で初主演に抜擢された。監督を務めた山本寛氏が話す。

「最初の演技シーンでは、ほとんど棒読みでコントみたいになっていました(笑)。でも徐々に上手くなり、終盤は自分なりに考えて演技をしてくれました。彼は役者への憧れがかなり強い。中でも時代劇が大好きで、『いつか織田信長を演じてみたい』と話していたのを覚えています」

 当時は若手芸人随一の売れっ子。そんな中でも映画にかける思いは強かった。