自民党総裁選への出馬を表明した小泉進次郎・元環境相が9月6日、「文藝春秋 電子版」のオンライン番組に緊急生出演。総裁選出馬に至る舞台裏から、実現を目指す政策まで、80分にわたって語った。聞き手は、政治ジャーナリストの青山和弘氏。

「文藝春秋 電子版」のオンライン番組に出演した小泉進次郎氏 ©文藝春秋

「私自身が父親になったことが大きい」

 この日の午前、出馬会見をしたばかりの小泉氏。出馬に至る経緯について、次のように語った。

「昨年末に『政治と金』の問題が起きてからずっと決着をつけず、国民の不信感が募っている。痛感したのが、今までだったら自民党を支えてくれた人が離れていること。組織の熱量が間違いなく冷めてきた。このままだと自民党の組織が死んでいく。これが続くことに耐えられなくなった」

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 さらに、総裁選に自らが出馬する「最後の決め手」となったのが、子供の存在だと明かした。

「私自身が父親になったことが大きい。子供と毎日接する中で、こんなにも自分が変わるとは思わなかった。『この子たちの未来はどうなるんだろうか』と、今まで以上に自分事としての将来への想いが湧いた。自民党の中で会議を繰り返しているが、階段を一歩ずつ登るようなペース。圧倒的に加速させないと、この子たちに間に合わない。これが最後の決め手だった」